
無性の愛。
そんなものの存在を、
かつての私は信じていなかった。
親になって、
子どもを育てることの大変さが
身に染みてわかるようになった。
今、一番尊敬している人は
幼稚園や学校の先生かもしれない。
先生の、なんと偉大なことだろう。
わたしは、たった二人の子育てで
もうキャパオーバーだというのに。
個性も性格も異なる大勢の子どもたち。
話が通じる子もいれば、
思いもよらない方向へ突っ走る子もいる。
平等に接しなければならない。
けれど、先生も人間で、完璧ではない。
親への対応も、きっと大変だ。
そう思うたび、
学校へ通う子どもたちの姿を見て
毎日、感謝の気持ちが湧いてくる。
給食のありがたさ。
部活動を支えてくれる顧問の先生。
一緒に子どもたちを育ててくれて、ありがとう。
母や義両親、
そして主人にも、感謝を。
子どもが小さな頃は、
おしゃべりが遅い、離乳食が進まない――
そんな成長のひとつひとつに悩んだ。
小学生になれば、
勉強や習い事、友人関係。
中学生になれば、
思春期特有の戸惑い。
これから先も、
進路や将来、結婚や家庭の悩みが
続いていくのだろう。
「子育ての悩みは、いつまでも尽きないよ」
先輩ママの言葉が、今はよくわかる。
きっと、
ずっと、
心配で、大切で、愛しい。
すっかり大きくなって、
ぎゅっと抱きしめることは
少なくなってしまったけれど、
あの温もりは、今もはっきり覚えている。
可愛い寝顔。
初めて立った日の感動。
妊娠中も、産後も、
大変なことは山ほどあった。
それでも、
それ以上に受け取ったものの方が、
はるかに大きい。
人は、一人では生きていけない。
たくさんの手を借りながら、生きている。
子育てを通して、
両親に、地域の人たちに、
先生たちに、感謝を。
育ててくれて、ありがとう。



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