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費用対効果——投じた費用に対して、どれだけの効果が得られたかを評価する指標。
初めてこの言葉を聞いたとき、ふと思ってしまいました。「子どもの費用対効果って…きっと低いだろうな」と。
先日の息子との喧嘩が尾を引いていたからかもしれません(→ 関連記事:中学生の息子とゲームを巡って気まずくなった夜の話はこちら)。続けざまに嘘をつかれたことに納得がいかず、消化不良を起こしていた頃。「こんなにお金も手間もかけているのに…」という気持ちが、ふっと湧いてきてしまったのです。
同じようなモヤモヤを抱えている方、いませんか?
この記事では、子育てにかかるお金のリアルと、それでも「親をやめられない」理由を、私の本音とともにお伝えします。
我が家の習い事事情——毎日が送迎の日々
子どもの費用対効果のことが頭をよぎったきっかけは、習い事の月謝明細を見たときでした。
我が家では、子ども二人にかなりの数の習い事をさせていました。
| 息子 | 娘 | |
|---|---|---|
| 習い事 | チャレンジ・スイミング・そろばん・書道・英語 | チャレンジ・バレエ(週2)・書道・英語 |
毎日のように送迎の日々。トータルの月謝は、正直大変なことになっていました。
将来やりたいことができたとき役に立つように、という親心。でも子どもから「やらされている」「休みたい」と言われると、「無駄だったのかな…」と思ってしまうこともあります。
一馬力の収入になるにあたり、習い事を精査して減らしました。中学生になると部活もあり忙しいので、息子は英語だけに絞ることに。「将来苦労するのは自分なんだから!」と割り切って口を出さない方が、お互い幸せなのかな、と思ったり、でもやっぱり気になったり。
子育てにかかるお金のリアル
改めて数字を見ると、やっぱり乾いた笑いしか出てきません。
| 段階 | 公立の場合 | 私立の場合 |
|---|---|---|
| 幼稚園(3年間) | 約55万円 | 約104万円 |
| 小学校(6年間) | 約200万円 | 約1,100万円 |
| 中学校(3年間) | 約163万円 | 約468万円 |
| 高校(3年間) | 約179万円 | 約309万円 |
| 大学(4年間) | 約250万円 | 約400〜550万円 |
| 合計 | 約850万円 | 約2,500万円〜 |
※上記は学習費(学校教育費・学校給食費・学校外活動費)の目安です。食費・衣服・医療費などの生活費を含めるとさらに増えます。(出典:文部科学省「子供の学習費調査」令和5年度をもとに概算」
我が家は二人いるので…もう計算するのが怖い。
こんなに愛情やお金をかけて育てたところで、まっすぐに育つかどうかもわからない。老後を看てもらえる保証もないし、もしかしたら働かずにずっと家にいるかもしれない。子どもを持つことの金銭的なリターンだけを追う場合、コストの割に見返りが少ない。
費用対効果はきっと低い。
「割に合わない」と思ってしまう瞬間——親の本音
「割に合わないな」と感じる瞬間は、正直あります。
食事の準備から身の回りの世話、学校・部活・習い事の送迎。親は日々忙しく、24時間体制のときもある。さらに自分の仕事があれば、イライラが蓄積されるのは必然のこと。
ありとあらゆることの面倒をみているのに、それを当然のように享受し、感謝の言葉もない。——わかっています、自分も親にそうしてもらって、親になって初めて感謝したのだから。
子どもがいなければもっと楽に生活できたかな?——元々子どもが好きだったわけではなく、嫌いというよりは興味があまりなかった。主人や周りの願いもあり、幸福にも二人の子どもを授かりました。
産んでみて初めてわかったこと。子どもは唯一無二の存在で、これ以上に大切なものはないと。
けれども、子どもがいなかった人生も、気楽で身軽で幸せだっただろうな、とも思う。子どもを持つことを否定はしないし、もちろん非難もしない。
POINT
こう書くと「子どもが可哀想」と言われるかもしれません。でも、親だって人間です。本音を正直に書くことで、同じ気持ちを抱えている人が「自分だけじゃないんだ」と少し楽になれたら。
それでも「親をやめられない」理由
費用対効果で考えたらコスパ最悪。それはわかっている。でも——
得られることも、たくさんあった。
息子の影響で詳しくなった恐竜や新幹線。娘の影響で始めたハンドメイド。水族館や動物園も、子どもがいなかったらこんなに行かなかった。
ぷにぷにのほっぺや、もみじのような小さな手がこんなに愛しいなんて、知らなかった。
成長していく過程を見守る時間はとても有意義で、たくさんの発見をくれました。今まで興味がなかったことも子どもと一緒に学び、世界が広がった。
ガンダムが繋いだ親子の時間
喧嘩中で、ほとんど口を聞かない状況。それでも、同じくガンダムが好きな子を持つママ友に連絡をして、中学校のお友達と一緒に映画を観る約束をしました。チケットの予約もバッチリ。
息子がずっと騒いでいるから、無意識のうちに覚えていた「閃光のハサウェイ キルケーの魔女」公開日。
怒っていても、許せないって思っていても、息子の喜ぶことを結局はしてしまう。
——そして後日談。春休みに、息子と二人で「閃光のハサウェイ キルケーの魔女」(3部作の2作目/息子は2回目)を映画館に観に行きました。前日までにつながりのある映画を2本予習して。映画前にはあんこ好きの息子とたい焼きを食べて、ショッピングもして。4DXにしたらちょっと割高になったけれど、迫力があって面白かった!帰宅後も映画の話で盛り上がって、とっても楽しかった。
ガンダムの映画に興味のない娘には「ズートピア2」を観に行くことでフォロー。大変だなぁ、とため息をつきつつ、一緒に映画に行ってくれるのもあとどれくらいだろう、とちょっと感傷的になってしまう。
親っていうのは、費用対効果なんて考えたらやっていられません。
教育費の不安を少しだけ軽くする、我が家の工夫
費用のことで不安になったとき、私が心がけていること。
1. 基本的に不要な買い物はしない
外食も「面倒だから」という理由ではしません。基本的に遠方に行くときだけ。子どもが産まれてから、夫婦ですっかり物欲がなくなりました。お金をかけるのはほとんど子どもに関することや、生活の質を上げることだけ。
2. お下がりを家族内で回す
結果的に節約になっているのは、私も息子も娘も、シンプルなデザインが好きなこと。今は息子のお下がりを私が、私のお下がりを娘が着ています(笑)。サイズが合うなら、家族内で循環させるのも立派なエコ。
3. 児童手当・お年玉は教育資金用に貯蓄
児童手当やお年玉は基本的に教育資金用に貯蓄しています。来年からは子どもNISAに入れることも検討中。
4. 習い事は「本当にやりたいもの」に絞る
二人合わせて9つあった習い事を、中学進学を機に精査。全部やらせてあげたい気持ちはあるけれど、本人の意志と家計のバランスを見ながら、絞ることも必要な判断だと思っています。
まとめ|費用対効果では測れないもの
✔ 子育てにかかるお金は確かに大きい。でも一度に全額払うわけではない
✔ 「割に合わない」と思う瞬間があっても、自分を責めなくていい
✔ お金では測れないリターンがある——恐竜の名前、ハンドメイド、たい焼きの味
✔ 不要な出費を減らし、お下がりを回し、児童手当を貯蓄。できることからコツコツ
✔ 一緒に映画を観てくれるのもあとどれくらいだろう。その感傷も、子育ての贈り物
子育てって奥が深い。

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