退職日当日のこと

仕事のこと

やっと解放される、安堵と不安の入り混じった複雑な心境を綴ります

いつも通り、朝からバタバタと仕事に追われた一日でした。

毎日忙しく、シュレッダーにかける書類の整理も、私物の片付けも、結局最終日まで手付かずのまま。

マニュアル化されていない仕事も多く、ケースバイケースで自己判断が求められる業務。
新しいことが起こるたびに資料を印刷し、付箋でメモを足していく日々でした。

気づけば、お手製のマニュアルファイルが山積み。
ファイルから書類を抜き、付箋やホチキスを外すだけでも一苦労でした。


転居や妊娠など、やむを得ない理由での退職ではない分、罪悪感もあり、できることなら人知れず、ひっそり消えてしまいたかった。

工場の事務職で、現場の方々と深く関わることは多くありませんでしたが、数人の方が別れを惜しんで声をかけてくれ、餞別までいただいて。

最終日まで慌ただしく、きちんと挨拶ができなかったことは、少し心残りです。

事務所の方々からは、業務終了時に花束と餞別品を手渡され、最後のときを迎えました。

主婦の私に嬉しいものや、ひとり時間に楽しめそうな嗜好品。
選んでくれた方の気持ちが伝わってきて、申し訳なさと同時に、ありがたい気持ちでいっぱいです。


最後に退勤の打刻をして、社員証を返却した瞬間。
「やっと解放された」という安堵と、
「これからどうしよう」という不安が一気に押し寄せます。

駐車場へ向かう途中、
心を許して相談に乗ってくれていた先輩がわざわざ見送りに来てくれて。

「今までよく頑張ったね」
「ゆっくり休んでね」

涙が出そうになったことは、内緒です。

優しくしてくれて、ありがとうございました。
大変な中で逃げ出してしまって、ごめんなさい。

伝えたいことはたくさんあったのに、口から出たのは
「ありがとうございました」
その一言だけでした。


会社は、本当にいろいろな人の集合体で。

強い人、弱い人。
怖い人、優しい人。
要領の良い人、そうでない人。

他人のことばかり気にしてしまう人もいれば、誰の悪口も言わない人もいる。

振り返れば、優しくしてもらったこともたくさんあったのに、辛い日々の中では、それに気づけなかった。

これ以上無理をして続けていたら、
きっとどこかで潰れていたと思う。

それでも、
「悪いことだけではなかったのかもしれない」と少しだけ思えた、退職日でした。

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