剣道の防具の付け方、わが家では子供任せにしていた話|保護者が一から学んだ着装の順番と基本

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息子は2025年の春から、娘はその秋から剣道を始めました。当時は仕事が忙しく、防具の付け方を教える余裕もなく、ふたりともほぼ子供任せにしていました。

そんな中、練習試合のお手伝いで困ったことが起きました。小さい子の面や胴を直してあげなければいけない場面があったのに、わたしはまったくできなくて。周りのお母さんたちはさっと手を動かしているのに、わたしは立ち尽くすばかり。

他のお母さんたちはどうやら、我が子の防具付けを手伝ううちに自然と身につくらしいんです。でもわたしは子供に任せっきりだったから、その機会がなかった。

この記事は、そういうわたしが一から調べて整理した、防具の着装の基本です。同じように「防具の付け方、よくわからない」という保護者のかたの参考になればうれしいです。


🛡️ まず知っておくこと:防具は4種類

剣道の防具(正式には「剣道具」)は4種類あります。

防具を着ける順番

① 最初
たれ
腰〜
太もも
どう
わき腹・
胴部分
小手
こて
手・腕
④ 最後
めん
頭・顔・
のど

※ 面の直前に手ぬぐいを頭に巻く

  • 垂(たれ):腰から太もも部分を守る。垂れネーム(ゼッケン)はここについている
  • 胴(どう):胴部分(わき腹あたり)を守る
  • 小手(こて):手と腕を守る。竹刀を握るために使う
  • 面(めん):頭・顔・のどを守る。最も重要な防具

試合で「誰が誰かわからない」問題の大部分は、この4つを全部つけると顔が見えなくなるからです。


📋 着ける順番:「垂・胴・小手・面」

一般的に、防具を着ける順番は決まっています。

① 垂 → ② 胴 → ③ 小手 → ④ 面

覚え方のポイントは「下から上へ」です。腰まわりの垂・胴を先につけてから、手の小手、最後に頭の面という順序になります。

また、面をつける前に手ぬぐいを頭に巻く手順が入ります。手ぬぐいは汗を吸い、面を安定させる役割があります。巻き方にはいくつかの方法があり、道場によって異なります。

防具はすべて正座をして着装するのが基本です。垂だけは正座のままつけにくいので、立ち膝で行うこともあります。


🔍 各防具の着け方のポイント

① 垂(たれ)の付け方

大垂(なか中央の大きなたれ)が前に来るように腰にあてます。腹帯(帯の部分)が下腹部に、大垂・小垂が太もものあたりに来る位置が目安です。

垂紐を後ろに回し、袴の腰板の上でクロスさせて締め、前に持ってきて垂れネームの裏で蝶結びをします。結んだ紐の端は、横の小垂の裏に押し込んで隠します。

ポイント:垂紐は必ず袴の腰板の上を通るように。腰板の下になると後ろから見たときにだらしなく見え、袴も緩みやすくなります。

② 胴(どう)の付け方

胴紐を胸の乳革(胴の肩紐を通す金具のある部分)の根元にグルッと1〜2周巻きつけ、輪っかを通してきつく締めます。腰の紐は後ろに回して背中で結びます。

ポイント:乳革への巻きつけは2周のほうが固定力が上がります。

胴(どう)のつけかた
1
長いほうの胴ヒモを乳革の根元に1〜2周巻きつける
乳革=胴の肩ひもを通す金具部分。2周巻くと固定力が上がります。
2
片方のヒモを後ろから前へ回す
胴を体の前に当てたまま、紐を背中側へ回します。
3
肩から伸びるヒモの外側を通り、親指で押し出して輪に通す
ヒモを全部引き出してしまうのはNG。輪っかにしたまま通すのがポイントです。
4
乳革に巻きつけたヒモを上に引き上げてきつく締める
隙間があると稽古中にゆるんだりほどけたりする原因になります。
後ろの短いヒモをちょうちょう結びにして完成!
左右の高さが同じになっているか確認。ナナメになっていたら直します。
よくある失敗ポイント
  • Step3でヒモを全部引き出してしまう → 輪っかにして通すのが正解
  • 左右の胴がナナメになっている → つけた後に正面から確認を

③ 小手(こて)の付け方

小手頭(指の部分)を押し込んで手にはめ、腕部分の布団を押し込んで指を奥まで入れます。

ポイント:小手布団の端を持って引っ張るのはNG(型が崩れます)。また、紐はしっかり締めて、手首を動かしたときに小手筒がパカパカしない状態にしましょう。

④ 面(めん)の付け方

面をつける前に、手ぬぐいを頭に巻きます。

面紐を持ちながら面布団(面の左右の布部分)を広げ、顎から顔を入れます。このとき顎が「地」の部分に、額が「天」の部分に接するように入れます。

面紐の結び目が後頭部(目の後ろあたり)に来るように調整し、しっかり締めて蝶結びで固定します。紐の長さは、結び目から40cm以内と定められています(出典:全日本剣道連盟「剣道試合・審判規則」)。

ポイント:面をつけたあと、耳と面布団の間を手で広げて、少し隙間を作ることが大切です。耳が完全に塞がれた状態で打突を受けると、鼓膜にダメージが蓄積される可能性があるからです。これは知らなかったら絶対やらないやつ……。

面(めん)のつけかた
1
手ぬぐいを頭に巻く
汗を吸い、面を安定させる役割があります。ズレ落ちないようしっかり巻いておきます。
2
面紐を持ちながら面布団を広げ、顎から顔を入れる
顎が「地」の部分に、額が「天」の部分に接するように入れます。
3
面紐を後頭部へ回し、ゆるめないままちょうちょう結び
結ぶ位置は交差したヒモの少し上あたり(目の後ろ)。結び目からヒモの長さが40cm以内になるよう調整します(全剣連規定)。
耳と面布団の間を手で広げ、少し隙間を作る
耳が完全に塞がれた状態で打たれると鼓膜へのダメージが蓄積されることがあります。必ず隙間を作っておきましょう。
面をつけた後の3つのチェック
① ヒモをそろえる — 鏡や手でヒモの乱れを確認して整える
② ねじれをなおす — ねじれたヒモは前から後ろへ向かってなおす
③ 手ぬぐいをしまう — はみ出た手ぬぐいを面と頭の間に指で押し込む
剣道 面を取った写真

💡 保護者が「直す」場面で役立つこと

練習試合などのお手伝いで子供たちの防具を直す場面が来たとき、特によくあるのは「面紐が緩んでいる」「垂紐が出てきてしまった」「胴紐がほどけた」といったケースです。

  • 面紐が緩んでいる:結び目を後頭部に持ってきてもう一度蝶結びで締め直す
  • 垂紐が出てきた:小垂の裏に押し込んで隠す
  • 胴紐がほどけた:乳革に紐を巻きつけ直して結ぶ

また、小さい子ほど自分で面をつけるのが難しく、面布団をうまく広げられなかったり、紐の長さが合っていなかったりします。広げ方とひもの締め方だけでも覚えておくと、お手伝いに役立ちます。


📝 まとめ

  • 防具は4種類:垂・胴・小手・面
  • 着ける順番は「垂→胴→小手→(手ぬぐい)→面」
  • 正座または立ち膝で着装するのが基本
  • 垂紐は袴の腰板の上を通す、面は耳と面布団の間に隙間を作る、など細かいポイントがある

わたし自身、防具の付け方の手順を整理してみて、「順番さえわかれば意外とシンプルかもしれない」と思えてきました。難しいのは紐の結び方ですが、それも蝶結びが中心なので、不器用なわたしでもなんとかなりそうです。

子供たちが自分でできるようになった今だからこそ、わたしも一緒に覚えていきたいと思っています。


使用した出典

  1. KENDO PARK「剣道防具(剣道具)の着方・つけ方」 https://kendopark.jp/kenjoy/kendo_bogu_wearing
  2. 寺小屋ばんとう「剣道防具(面・甲手・胴・垂)の基礎知識・付け方・選び方」 https://bantobudo.com/bougu/

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