梅雨の中学生との過ごし方|雨の日を「充実」に変える家時間のコツ

雨の中を歩く男の子の写真 家族のこと

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梅雨の週末、窓の外を見てため息をつきながら、リビングをのぞいてみる。

まずゲーム。ただしわが家はゲームに制限時間を設けているので、制限がきたら今度はタブレットを誰が使うかでひと悶着。使えなかった方は漫画を手に取るか、テレビでYouTubeかアニメをつけるか。どちらにせよ、いつの間にか「そろそろ一旦やめて」と声をかける役目はわたしです。

メディアがないと時間を持て余す様子を見ていると、「このままでいいのかな」とちょっと心配になることもあって。

でも考えてみると、中学生と一緒に過ごせる時間って、あと何年もないんですよね。雨で外に出られない日こそ、親子の関係を深めるチャンスかもしれない——そんな視点で、わが家で試してきた「やってよかった」過ごし方をまとめてみました。

そもそも中学生は梅雨の時期、何をして過ごしている?

中学生は放課後や休日も部活に出ていることが多いのですが、外で活動する部活は雨の日や梅雨の時期に活動が減りやすく、部活以外の余暇時間は家に篭りがちになります。

参考になるのが、明光ネットワークジャパンが2024年6月に実施した「中学生の夏休みの過ごし方に関する実態調査」(中学生の保護者1,000名対象・複数回答)。保護者が回答した夏休みの予定のトップ3は次の通りでした。

順位予定回答率
1位部活・クラブ活動41.2%
2位家族旅行32.7%
3位塾の夏期講習25.0%

(出典:明光義塾調べ「中学生の夏休みの過ごし方に関する実態調査」2024年6月)

つまり、外に出られる夏休みでさえ、部活以外の時間をどう過ごすかが親の悩みどころ。まして雨で外に出られない梅雨は、在宅時間がさらに増えます。

同調査では、保護者の48.4%が「子どもの夏休みの過ごし方にストレスを感じる」と回答。ストレス原因のトップは「長時間のスマホ・ゲーム使用(46.7%)」「生活リズムの乱れ(44.8%)」でした。梅雨の時期も、同じ悩みを抱える親御さんは多そうです。

「ダラダラしてほしくない」と思うのは全国の親の共通悩み。
完璧を目指さず「ちょっといい過ごし方」で十分、と気楽に構えることが大切です。

雨の日でも「やってよかった」と思える過ごし方4選

無理に「有意義な何か」をやらせようとすると、だいたい逆効果。わたしが試してみて「これはよかった」と思えた4つをご紹介します。

① 一緒にご飯・おやつを作る

梅雨の定番にしたいのが、キッチンに一緒に立つ時間

とはいえ、正直に言います。うちの息子、ほぼキッチンに立ちません。これは親のわたしにも責任があって。

お湯を沸かしてカップ麺を作ることも、冷凍食品をレンジでチンすることさえ、ずっと怖くてやらせられませんでした。なんといっても色々こぼすタイプなので(笑)。小学6年生になってやっと「じゃあやってみて」と言えるようになったくらいです。

いちおう一緒に作ったことがあるのは、ハンバーグとおにぎり。

ハンバーグはなんとか形になりましたが、おにぎりがすごかった。三角に握ろうとするんですが、どうしても丸くなってしまうんですよね。「三角にできる?」「なんで丸くなるの?笑」って二人でツッコミながら、気づいたらすごく笑っていました。

あとで夫に話したら「俺もなる」と一言。どうやらわが家の男性陣は、丸いおにぎりしか作れないようです(笑)。三角じゃなくていい、丸でもおいしい——それがわが家のおにぎりになっています。

今はグリル(ラクッキンググリル)でトーストを焼けるようになりました。小さな一歩ですが、これが地味に嬉しかったです。まずは小さな一歩から。

「もっと色々やらせなきゃ」と思いながら、なかなかできていないのが現実。でも、梅雨の雨の日に「何か一緒に作ってみる?」と声をかけてみるくらいなら、気負わずできそうな気がしています

ちなみにわたし自身はお菓子作りが好きなのですが、息子は一緒にやることはほぼありません(笑)。いつか息子に彼女ができたら、ラッピングや包装を一緒に悩みながらプレゼント用のお菓子を作るのが夢のひとつです。彼女ができるかどうかは謎ですが。

✅ 料理のポイント

  • 「失敗してもOK」なメニュー(おにぎり・ホットケーキなど)から
  • 完成形にこだわらない(丸いおにぎりでいい!)
  • できたら一緒に写真を撮って家族に自慢

② 映画・アニメを「一緒に」見る

中学生になると、親と一緒に映画を見るのを嫌がる子もいますが、うちの息子はまだ一緒に見てくれるタイプです。

最近で一番印象に残っているのが、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」(2026年公開・3部作の2作目)を一緒に映画館に観に行ったこと。息子は2回目の鑑賞でしたが、わたしはそれまでガンダムをほぼ知らなかったんです。

でも「息子と話がしたい」という一心で、先に「逆襲のシャア」と「閃光のハサウェイ(1作目)」を、息子の解説付きで一緒に視聴して予習。息子の解説がなかなか良くて、予習自体がもう楽しかったんです。

そうして挑んだ映画館での「キルケーの魔女」。映像美がとにかくすごくて、4DXで観たので臨場感も抜群。澤野弘之さんの音楽も相まって、思いの外引き込まれてしまいました。

帰り道、息子とたくさん話せました。3部作の3部目も一緒に行こうと約束しています。

閃光のハサウェイは小説版もあって、息子が本を持っています。いつか借りて読んでみようかと思っているのですが、読みたい本が多すぎてなかなか順番が回ってこない……というのが正直なところです(笑)。

アニメは家族みんなで見ることも多いです。「ダンジョン飯」も一緒に見て、面白くて漫画まで買ってしまいました。

ポイントは「わたしが見たいやつ」を押しつけないこと。そして時には子どもの世界に飛び込んでみること。ガンダムの予習は正直ハードルが高かったですが、息子に解説してもらいながら一緒に見ていたら、気づけば楽しくなっていました。雨の日にソファで並んで同じ画面を見ているだけで、不思議と言葉が出てくるんですよね。

💡 親子で見るなら

「一緒に予習してから観る」作品があると、子どもが解説役になって会話が増えます。子どもの好きな世界に飛び込む勇気が、意外な楽しさにつながることも。

③ 本や漫画の時間をゆっくり楽しむ

全国学校図書館協議会の「第70回学校読書調査(2025年)」によると、2025年5月の1か月間における中学生の平均読書冊数は3.9冊。一方で同じ1か月間に本を1冊も読まなかった「不読者」は24.2%にのぼるという結果が出ています。(出典:全国学校図書館協議会「学校読書調査」)

4人に1人は月に1冊も本を読まない、という現実があるなかで、わが家は本が好きな家族です。子どもが小さな頃から図書館に通っていて、今も2週間に1回は行っています。娘はたまについてきてくれますが、息子はもっぱら漫画派で、図書館には最近ついてきません。雨でも快適に過ごせてお金もかからない図書館は、梅雨のお出かけ先としてもおすすめです。

息子の読書の流れは、児童書→漫画とゆっくり広がってきた感じです。小さい頃は十年屋シリーズ、ほねほねザウルス、妖怪捕物帖などを読んでいて、今は漫画が大好き。漫画ならいくらでも読みます。

「無職転生〜異世界行ったら本気だす〜」にハマったのも、いかにもわが家らしい流れでした。最初は娘がアニメを観ていて、わたしも一緒に観たらあまりに面白くて、「小説家になろう」(Web小説の無料投稿サイト)でかなりの長編をあっという間に読破しました。わたしが夢中になって読んでいる姿を息子は見ていたし、アニメを絶賛していたら息子も一緒に観るように。「挿絵もないWeb小説は難しいかな」と思いながら試しに読ませてみたら、無職転生だけは夢中になって読み始めました。今のところWeb小説はこれ一作のみですが、本棚に並ぶ既刊を少しずつ集めるのが楽しみになっているようです。

漫画は家族みんなで盛り上がることも多いです。「これ面白いよ」「読んだ?」のやりとりが自然に生まれるし、漫画好きが高じて家族でおふろカフェに漫画を読みに行くことも。

✅ わが家で効いた「読書を促すコツ」

・親が楽しんで読んでいる姿を見せる
・漫画でも全力でOK(活字じゃなくていい)
・「読め」と言わず、感想をシェアする

梅雨の雨の日、それぞれが好きな本や漫画を読んで、時々「これ面白かった」と話すだけでも、十分な読書タイムだと思っています。

④ 片づけ・モノの見直しを一緒にする

梅雨の時期は、思い切って子ども部屋の見直しをするいい機会……なのですが、正直これが一番悩ましいテーマです。

うちの息子は服や雑貨に関してはミニマリスト。下着は2枚、ロンTは1枚しか持っていなかった時期があるくらいです。旅行に行くとき「2日目に着る服がない」「帰宅後の翌日の下着がない!」と気づいて慌てて買ったこともありました(笑)。

でも、ガンダムのプラモデルだけは別です。

組み立てたプラモデルはもちろん、箱だけでわたしの身長より高く積み上がっています。「箱は必要ないんじゃない?」と何度か言ってみましたが、大切なものらしく、なかなか手放せないようです。

強く言えない理由が、わたし自身にもあります。若い頃、好きなアーティストのCDを「保存版用」と「聴く用」で2枚ずつ買っていたタイプだったので……。雑誌も切り取れずにそのまま取っておいていたし。

「好きなものを大切にとっておきたい気持ち」は、わたしも同じでした。

だから今は、プラモデルの箱については見守っています。プリントや学校で作った作品など、他のものは一緒に精査できているので、そこから少しずつ。いつか「崩れる前に整理しよう」という日が来るまで、ひとまず待つことにしています(本当に崩れそうで、それだけが心配ですが)。

💡 子どもの片づけで心がけていること

・「好きなもの」には口を出さない
・プリント・作品など消費されるものから一緒に整理
・収納グッズで「定位置」を作ってあげる

梅雨は「親子の会話」を深めるチャンス

中学生になると、親との会話が減ったと感じる方も多いのではないでしょうか。でも、わが家は「会話が少ない家ではないかな」と思っています。

コツはシンプルで、学校から帰ってきた瞬間に「学校どうだったー?」と気軽に聞くこと。「ちゃんと話しなさい」ではなく、ほんとうに気軽に、雑談のトーンで。「席替えがあったよ」「見学旅行ではここに行くから楽しみ」など、自然に話してくれます。

そして一番会話が弾むのが夕食の時間。わが家では、食事中は絶対にテレビをつけないと決めています。テレビがないぶん、自然と話すことになるんですよね。

スマホはまだ与えていなくて、タブレットを使っています。部屋に籠もらず、基本的にみんなリビングで過ごしているので、顔を合わせる機会が多いのも会話のしやすさにつながっているかもしれません。(ただし、背後に回ると嫌な顔をするのはご愛嬌。中学生らしい反応です。)

大切なのは「会話しよう」と意気込まないこと。漫画の話をしながら、映画の帰り道、ごはんを食べながら——「ながら」の会話が、一番自然に続きます

窓ガラスについた水滴の写真

まとめ:雨の日は「一緒にいる時間」そのものを楽しもう

梅雨の時期の中学生との過ごし方、いかがでしたか?この記事でご紹介した4つをもう一度まとめると、

  • 一緒にご飯・おやつを作る(失敗してもOKなメニューから)
  • 映画・アニメを一緒に見る(子どもの世界に飛び込む)
  • 本や漫画の時間を楽しむ(親が楽しむ姿を見せる)
  • 片づけ・モノの見直し(好きなものには口を出さない)

どれも特別な準備はいりません。一緒にキッチンに立ったり、同じ映画を見たり、黙って本を読んでいたり——その何気ない時間が、思い返せば親子の大切な記憶になっていたりします。

中学生の時期は、親と過ごす時間がどんどん減っていく時期。梅雨の雨が降り続ける日こそ、焦らずゆっくり一緒にいることを楽しんでみてください

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