子どもに家事を教えるには?「手伝い」で終わらせない親の関わり方【体験談】

家族のこと

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「お手伝いして」と言えばやってくれる。でも、言わないとやらない。

去年末まで共働きだった我が家では、家事はほぼ私のワンオペ。息子に「手伝って」と言うエネルギーすら惜しくて、結局自分でやってしまう毎日でした。

そんな息子が、家庭科の授業をきっかけに「ハンバーグ、作ってみたい」と言い出した日のこと。一緒にキッチンに立って気づいたのは、子どもに家事を「教える」のではなく、「一緒にやる」ことの大切さでした。

この記事では、息子とのハンバーグ作りの体験を通じて考えた、子どもに家事を「手伝い」で終わらせず「自分ごと」にしてもらうための親の関わり方をまとめます。

息子とハンバーグを作った日のこと

息子が来年、家庭科の時間にハンバーグを作るとのこと。

普段あまり家事に興味を示さない息子から「作ってみたい」と聞いたとき、嬉しくて嬉々としてキッチンに立ちました。

普段は目分量のハンバーグも、今回は学校の指示通りに。計量スプーンを準備するところから始まります。

  • おぼつかない手で包丁を使い、玉ねぎをみじん切り
  • 目に染みて何度も洗いに行く
  • 1gオーバーしただけで不安がる
  • 火の通りが心配になるほどのビッグハンバーグのたね

ワイワイ騒ぎながらの作業は、終始笑顔の楽しい時間でした。

完成したハンバーグを食卓に出すと、息子が一口食べて「いつものハンバーグより美味しい気がする」と。……ひどい(笑)。でも「自分で作ったものって美味しいよね」と返しつつ、心の中では(だからもっと作ってね)とそれとなく誘導。

妹も主人もいっぱい褒めて、息子もまんざらでもなさそう。とても楽しい食事になりました。

時間がかかっても、自分で体験してみること。作ったものを家族が喜んでくれること。 この経験が次につながればいいな、と思えた一日でした。

家事が「お手伝い」になってしまう理由

家庭科をきっかけにキッチンに立った息子ですが、普段は家事にはノータッチ。

でもこれは、息子だけの問題ではないと思っています。

「お母さんがやるもの」という無意識の刷り込み

わたしが子どもの頃、家事は母の仕事でした。父がキッチンに立つ姿は記憶にありません。

義父もお茶すら自分では入れず、それが「当たり前の風景」。こうした環境で育つと、子どもたちにも家事=母親という図式が無意識に定着してしまいます。

「自分でやった方が早い」の罠——母から受け継いだ呪縛

共働きで時間がない中、子どもに教えるより自分でやった方が早い。わたし自身、そう思って子どもたちに積極的には家事をさせてきませんでした。これは本当に反省しています。

でも振り返ると、実はわたしの母もそうだった。「自分でやる方が確実だし、早い」という考えで、わたしに家事をあまり教えませんでした。わたし自身、お米を炊いたのは結婚してからなんです。

だから「自分でやった方が早い」は、親から子へ無意識に受け継がれる”呪縛”なのかもしれません。

でも、わたし自身が結婚してから家事を覚えたように、努力すれば後からでも身につく。それは自分の経験からわかっています。ただ、できれば子どもたちにはもう少し早い段階で「家事は自分ごと」という感覚を持ってほしい。

お菓子作りが好きな娘とは一緒に台所に立つこともありましたが、「自分の楽しいことしかやりたくない」息子には機会を作れずにいたのが正直なところです。

「言う」エネルギーの問題

うちの主人も、言えばやってくれます。でも言わないとやらない

この「言う」がすごくエネルギーを使うんです。

朝ごはん、学校の準備、お弁当、仕事、習い事の送迎、各種支払い、夕ご飯……頭の中で無限のタスクを回している状態で、さらに一つ一つ言語化して指示するのは正直かなり厳しい。だから「言うくらいなら自分でやろう」となってしまう。

「手伝い」と「自分ごと」は何が違う?

「手伝い」の家事「自分ごと」の家事
きっかけ親に言われてやる自分で気づいてやる
意識「やってあげている」「自分の役割」
頻度言われたときだけ日常的・習慣的
完了の基準親がOKと言ったら終わり自分で「できた」と判断

「手伝い」は他人事、「自分ごと」は当事者意識。この違いは小さいようで、子どもが大人になったときに大きな差になります。

これからの時代、男性も女性も家事ができることは必須。でも「やらなきゃいけないからやる」のではなく、自然に動ける人になってほしい。

そのために親ができることは、家事を「特別なイベント」ではなく「日常の一部」として一緒にやることだと、息子とのハンバーグ作りを通じて感じました。

年齢別・子どもに任せられる家事の目安

正直に言うと、うちは本当に家事をやらせてこなかったので、中学生の息子にお願いしているのは小学校低学年レベルのことばかり。でも、だからこそ「いつ始めても遅くない」とも思っています。

小学校低学年(6〜8歳)

まずは「一緒にやる」が基本。一人で完璧にやることは求めません。

  • 食器をシンクに運ぶ
  • テーブルを拭く
  • 洗濯物をたたむ(タオルや自分の靴下など簡単なもの)
  • お風呂掃除のお手伝い

小学校高学年(9〜12歳)

少しずつ「任せる」範囲を広げます。

  • お米を研いで炊飯器にセット
  • 簡単な料理(卵焼き、サラダなど)
  • 洗濯物を干す・取り込む
  • ゴミの分別と出す準備
  • 上履きや靴を自分で洗う

中学生(13〜15歳)

「自分のことは自分で」が目標。

  • 自分の部屋の掃除
  • 弁当箱を洗う
  • 休日に一品作る
  • 家族の食器洗い
  • 買い物リストを見て買い出し

……と書いてはみたものの、我が家の中学生息子がやっているのは「食器をシンクに運ぶ」くらい。本来は小学校低学年の目安です。

でも、わたし自身がお米すら炊けないまま結婚したのだから、偉そうなことは言えません。大事なのは「いつ始めるか」より「始めること」。少しずつ、少しずつです。

親の声かけで変わる!NG例とOK例

NG声かけ

「手伝って」「やりなさい」

「違う、こうでしょ」「もういい、やるから」

「まだ終わらないの?」

(やってくれても無反応)

OK声かけ

「一緒にやろう」「○○お願いできる?」

「ここまでできたね!次はこうするともっと良くなるよ」

「丁寧にやってくれてるね」

「助かった!ありがとう」

POINT:完璧を求めないこと。息子がハンバーグを作ったとき、正直なところ手際は良くなかったし時間もかかりました。でも「自分で作った」という体験と、家族が「おいしい」と言ってくれた記憶は、何よりのモチベーションになります。

正直に言うと、その後の変化はほぼなし

息子とのハンバーグ作りをきっかけに、我が家でも少しずつ家事を「自分ごと」にする取り組みを……と書きたいところですが、正直なところ、その後の変化はほぼなし。相変わらずゲームとテレビに夢中の毎日です。

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あの日のハンバーグ作りが、すぐに家事への意識改革につながったかと言えば、残念ながらそうはなりませんでした。

でも、それでいいと思っています。

わたしが病気で倒れたり、入院したときは義実家に丸ごとお世話になりました。そのとき子どもたちは何もできなかった。だから最低限のことはできるようになってほしい。それが今の正直な願いです。

まずは食器を水に浸すことから。亀の歩みでもいい。

頭の中では、男女平等も共働きも当たり前だとわかっている。でも、長年刷り込まれた価値観を変えるのは簡単ではありません。

だからこそ、子どもたちには「手伝い」ではなく「家族の役割」として家事に関わってほしい。

一緒に行動する。一緒に考える。一緒に分かち合う。

すぐには変わらなくても、種をまき続けること。ハンバーグ作りのあの楽しかった記憶が、いつか芽を出してくれると信じて。

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まとめ

子どもに家事を「自分ごと」にしてもらうために大切なこと

  • 「手伝って」ではなく「一緒にやろう」と声をかける
  • 完璧を求めず、まずは体験させる
  • やってくれたら「ありがとう」を伝える
  • 年齢に合った家事から少しずつ任せる
  • 親自身が家事を「見える化」する
  • すぐに変わらなくても、種をまき続ける

家庭科の授業がくれた小さなきっかけ。息子とのハンバーグ作りは、家族の家事のあり方を見直す良い機会になりました。

キッチンで玉ねぎを刻む息子を見守るお母さんのイラスト

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