※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。
毎年、誕生月になると届く「ねんきん定期便」。でも正直に言うと、わたしは封すら開けたことがありませんでした。
名前は知っていたし、なんとなく年金の話だというのもわかっていました。でも、中身を確認しようと思ったことは一度もなかったのです。
それが変わったのは、専業主婦になってから。時間ができて、ふと「そういえばちゃんと見たことなかったな」と思って、棚の奥から引っ張り出しました。
読んでみたら、全部納付済みで、ひとまず安心しました。でもそれと同時に、気になることが2つ出てきました。「なんで1号の時期があるの?」という疑問と——年金の見込み額を見て、震えたこと。
この記事では、そのときの体験をもとに、ねんきん定期便の読み方を整理しています。同じように「届いているけど開けたことない」という方の参考になれば嬉しいです。
ねんきん定期便って何?いつ届くの?
ねんきん定期便は、国民年金・厚生年金に加入しているすべての人に、毎年誕生月に届く通知です。自分のこれまでの年金加入記録や、将来受け取れる年金の見込み額が記載されています。(出典:日本年金機構「大切なお知らせ、ねんきん定期便をお届けしています」2026年4月更新)
届く形式は年齢によってハガキと封書の2種類があり、確認できる内容が大きく異なります。
| 年齢 | 形式 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 35歳・45歳 | 封書 | 全期間の加入履歴+月別状況(全期間) |
| 59歳 | 封書 | 老齢年金の見込額+全期間の加入履歴 |
| 上記以外 | ハガキ | 直近13ヶ月の月別状況+年金加入期間 |
⚠️ 注意:通常のハガキでは直近13ヶ月しか見られません
「なんで1号の時期があるの?」と気づけるのは、35歳・45歳・59歳の封書か、ねんきんネットで確認したときだけ。ハガキ版では過去の履歴はさかのぼれません。
💡 専業主婦(第3号)が確認すべき3つのポイント
✅ 確認ポイント3つ
① 加入区分が「3号」になっているか
配偶者の扶養に入っている専業主婦は「第3号被保険者」です。加入区分の欄が「3号」になっているか確認します。
② 空白期間や「1号」の時期がないか
第3号は保険料の支払いが不要ですが、第1号(自営業・無職・学生など)は自分で保険料を払う必要があります。1号の時期があっても焦らず、まずは「なぜその時期に1号になったか」を確認しましょう(退職直後・失業給付受給中など)。
③ 年金見込み額を確認する
50歳未満は「これまでの加入実績に応じた年金額」、50歳以上は「老齢年金の種類と見込額」が表示されます。専業主婦期間が長いほど、会社員だった頃と比べて金額は下がります。

全部納付済みで、安心した。でも——
加入記録を確認したら、すべて納付済みでした。欠けている月もなく、記録の漏れもなく。
ただそのあと、年金の見込み額の欄を見て——思っていた金額より、ずっと低かった。
会社員時代に厚生年金を払っていた期間もあるのに、なぜこんなに少ないのかと最初は思いました。でも考えてみたら当然で、専業主婦の第3号期間は「保険料を払っていない期間」。将来もらえる年金は基礎年金(国民年金)の部分だけになります。会社員を続けていた場合と比べると、受け取れる金額の差は小さくありません。
💰 老齢基礎年金は満額でいくら?
40年間(20〜60歳)すべて納めた場合の満額は、月額70,608円(令和8年度・新規裁定/68歳以下。年額にすると約84.7万円)です。
専業主婦の第3号期間も「加入期間」には入りますが、未納・免除・加入もれがあると満額より少なくなります。会社員より年金が少なくなるのは、上乗せの厚生年金がないためです。自分の見込み額はねんきん定期便で確認できます。
(出典:日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」)
▶ 関連記事:老後のお金とライフプランについて試算した話はこちら
「なんで1号の時期があるの?」の謎
加入履歴を遡って見ていたら、第1号になっている時期がありました。「夫の扶養に入っていたはずなのに、なんで?」と最初は疑問でした。
調べてみたら、理由がわかりました。失業給付を受けている期間は、第3号被保険者になれないからです。過去に退職して失業給付を受けていた時期に、きちんと1号に切り替えて保険料を自分で払い、受給終了後に第3号に戻っていた記録が残っていたのです。
自分ではすっかり忘れていましたが、定期便を見てようやく「あのときの記録だ」とつながりました。なお今回(退職後)わたし自身が気づいた失業給付と扶養の落とし穴については、別の記事にまとめています。
▶ 関連記事:退職後の扶養と失業給付の落とし穴についてはこちら
▶ 関連記事:退職した年の住民税がいつ・いくら来るかはこちら
✅ 第3号でいられる条件
専業主婦が第3号被保険者でいるためには、収入の条件があります。配偶者(会社員・公務員)の扶養に入っている場合、以下の条件をすべて満たす必要があります。(出典:日本年金機構「第3号被保険者とは何ですか」)
| 収入の種類 | 条件 |
|---|---|
| 給与・パート収入 | 年収130万円未満(月額108,333円以下) |
| 雇用保険(失業給付) | 日額3,611円以下 |
⚠️ 失業給付の日額が3,612円以上になったら要注意
失業給付の受給が始まり、日額が3,612円以上になった場合は、受給期間中は第3号から外れる手続きが必要です。手続きをしないまま第3号でいると、後から「未手続き期間」として記録に残ることがあります。
なお、専業主婦を支えてきた第3号被保険者制度については、近年、見直しの議論が進んでいます。今後の動き次第で、専業主婦の働き方や年金にも影響する可能性があります。
▶ 関連記事:専業主婦の年金「第3号」のこれからについてはこちら
記録に誤りや「もれ」があったら
定期便を見て「この期間、記録がおかしい」「覚えがない」と感じたら、そのままにしないことが大切です。年金記録の訂正請求は期限がなく、過去の記録でも申請できます。(出典:日本年金機構「年金加入記録にもれや誤りがあった場合」)
📞 問い合わせ・訂正の窓口
- ねんきんダイヤル:0570-05-1165
月曜 8:30〜19:00 / 火〜金 8:30〜17:15 / 第2土曜 9:30〜16:00 - お近くの年金事務所に直接持参して相談することもできます
全期間の記録を確認したいなら「ねんきんネット」
通常のハガキ版では直近13ヶ月の記録しか見られません。過去の加入履歴をさかのぼって確認したいなら、「ねんきんネット」が便利です。無料で利用でき、スマホからも確認できます。
- 全期間の月別加入状況が確認できる
- 将来の年金見込み額の試算もできる
- マイナポータルと連携するとかんたんに登録できる
📈 専業主婦が年金を増やすには?
「思ったより少ない」とわかったら、できることもあります。専業主婦が将来の年金を増やす主な方法は、次の3つです。
パートなどで厚生年金に加入して働く
一定の条件を満たして働くと、基礎年金に厚生年金が上乗せされ、将来の年金が増えます。扶養を抜けて働くか迷う場合は、手取りと将来の年金の両方で考えるのがおすすめです。
国民年金に任意加入する
未納や加入もれがある場合は、60歳以降65歳まで国民年金に任意加入して、満額に近づけることができます。(出典:日本年金機構「任意加入制度」)
受け取りを遅らせる(繰り下げ受給)
受け取り開始を遅らせると年金が増えます。最大75歳まで繰り下げると、1か月あたり0.7%・最大で84%増えます。(出典:日本年金機構)
どの方法が向いているかは、年齢や家計の状況によって変わります。迷ったら年金事務所や、お金の専門家(FP)に相談すると安心です。
なお、夫(配偶者)が亡くなったときに受け取れる「遺族年金」も、専業主婦の老後を支える仕組みのひとつです。こちらは内容が大きいので、別の記事であらためてくわしく取り上げます。
📝 まとめ
「届いているけど封を開けたことがない」——わたし自身がそうでした。でも一度ちゃんと見てみると、安心できることも、逆に気を引き締めることも、どちらも見えてきます。
- 誕生月に届く(35・45・59歳は封書、それ以外はハガキ)
- ハガキは直近13ヶ月のみ。全期間は「ねんきんネット」で確認
- 第3号か確認・空白期間・年金見込み額の3点をチェック
- 第3号でいるには日額3,611円以下(失業給付受給中は要注意)
- 記録の誤りは訂正請求できる。期限なし・年金事務所へ
- 見込み額は「思ったより低い」ことが多い。早めに老後の試算を
老後のお金って、自分で試算してみると「本当にこれで大丈夫?」ってなりますよね。わたしもそうでした。数字は出せても、「じゃあ何をすればいい?」の答えを一人で出すのは難しい。
そういうときに、FPに相談するという選択肢があります。FPカフェは無料でFPに話を聞いてもらえるサービス。「まず現状を整理したい」という使い方でも大丈夫です。

コメント