本好きの下剋上の本編が完結してから、ずっと続きが読みたくて仕方がなかった私。
外伝「ハンネローレの貴族院五年生」の発売が決まったとき、図書館の検索画面を毎日チェックしていました。予約開始と同時に申し込んで、無事に一番乗りで借りることができたときの嬉しさといったら(笑)。
読み終えたあとに実母に話したら、すぐに図書館で予約待ちに。実母・私・娘の三世代で楽しんでいる本好き一家です(笑)。
そもそもどんな話?本編との関係は
本作は「本好きの下剋上」本編完結後を舞台にした番外編です。
本編の主人公ローゼマインではなく、ダンケルフェルガーの領主候補生・ハンネローレの視点で語られます。本編では「マインに振り回されるオロオロ系キャラ」として登場していた彼女が、今度は主役として自分の物語を歩みます。
本作単体でも読めますが、ハンネローレというキャラクターや世界観を知っていると何倍も楽しめます。まずは本編からがおすすめです。
ハンネローレってどんな子?
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 出身領地 | ダンケルフェルガー(ユルゲンシュミット第一位) |
| 性格 | 引っ込み思案・気が弱い・間が悪い |
| 異名 | 泣き虫姫 |
| 強み | 実は強い魔力と確かな意志を持っている |
本編でローゼマインに振り回されてオロオロしていたイメージが強い彼女ですが、読んでいくうちに「この子、芯が強い」と気づきます。
派手な決断力も規格外の行動力もないけれど、自分の気持ちに正直に向き合おうとする姿がじわじわと好きになってきます。
婚約者候補たちが多すぎる問題
ハンネローレの貴族院五年生の大きな軸は、婚約者候補の中から結婚相手を選ぶこと。これが一筋縄ではいきません。
| 候補者 | 関係・特徴 |
|---|---|
| ケントリプス | 幼馴染の文官見習い。冷静で情報収集が得意。ずっとハンネローレを想い続けている |
| ラザンタルク | 幼馴染の護衛騎士見習い。実直でディッター好き。こちらもじっと待ち続けている |
| ラオフェレーグ | 第一学年の異母弟。「本物のディッターに出たい」という理由で自ら婚約者候補に名乗り出たちゃっかり者 |
| オルトヴィーン | 他領の領主候補生。戦略的な思惑もあるが、ハンネローレへの好意は本物 |
| ヴィルフリート | エーレンフェストの領主候補生。ハンネローレが淡い憧れを抱いていた相手。縁結びの女神の力で急接近するも… |
| ジギスヴァルト | 元王族・現コリンツダウムのアウブ。権力基盤強化のため正妻にと狙いを定める腹黒キャラ。暗躍・自分本位で強烈な存在感 |
さらに女神様やマイン・フェルディナンド様まで話に絡んでくるので、ハンネローレのオロオロ度は過去最高です。
正直な感想|ちょっと物足りないけど目が離せない
本編のローゼマインが「規格外すぎた」のもあって、ハンネローレの優柔不断さに最初は少し物足りなさを感じました。
でもそれがまた恋の行方を見守る楽しさにもなっていて。気がついたらページをめくる手が止まらなくなっていました。
私はケントリプス推し一択です
はっきり言います。ケントリプス一択です。
幼い頃のハンネローレを「泣き虫姫」と呼んで、ずっと遠くから見守ってきた彼。
3巻では幼少期の2人のエピソードも描かれていて、「ずっとずっとこの子の騎士になりたかった」という気持ちがようやく動き出す場面に、思わず「頑張れ!」と声が出てしまいました。
3巻でようやくローゼマインとフェルディナンド様が!
ローゼマイン推しの方に朗報です。
3巻ではローゼマインとフェルディナンド様が本格的に登場します。この2人が絡むと展開がとにかく早くてテンポがよくて、読んでいてスカッとします。
3巻にはエグランティーヌ(現ツエント)視点の短編「時の女神の再降臨」も収録されています。
フェルディナンド様がまたもや女神たちに喧嘩をふっかけて怒らせており、エグランティーヌがその対応に追われるというもの。マインとフェルディナンド様に振り回されっぱなしのエグランティーヌが正直かわいそうなのですが(笑)、だからこそ読んでいて笑えます。現ツエントなのに…。
なろう版を読んでいても、本で読む価値がある
実は私、小説家になろうのWeb版でしっかり読んでいます。それでも図書館で一番乗りを目指して、発売日から毎日検索をかけていました。
なぜかというと、書籍版にしかないものがあるから。
- 椎名優さんの美麗な挿絵:Web版では見られないキャラクターの姿が楽しめる
- 書き下ろしコンテンツ:書籍オリジナルのエピソードが収録されている
- 娘がいつか外伝まで集める日が楽しみ:実母・私・娘の三世代で本編から楽しんでいるシリーズ
こんな人におすすめ
- 本好きの下剋上本編を読んだことがある
- サブキャラクターたちのその後が気になっていた
- 恋愛要素がある異世界ファンタジーが好き
- なろう版を読んで「書籍版の挿絵も見たい」と思っている
まとめ
ローゼマインほどの派手さはないけれど、だからこそハンネローレの小さな一歩一歩がリアルで愛しい。
そして私は最後までケントリプスを応援し続けます。
本編未読の方はまず本編から。本編既読の方はぜひこちらも手に取ってみてください。なろう版を読み終えた方も、椎名優さんの挿絵と書き下ろしのためだけに手元に置く価値があります。

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