マロニエ王国の七人の騎士|アニメ化前に読みたい魅力と感想

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2026年6月、漫画『マロニエ王国の七人の騎士』のアニメ化が発表されました。NHK Eテレで、2026年10月放送開始です。

このニュースで「どんな話だろう?」「読んでみようかな」と気になった方も多いはず。わたしは、この作品を家族みんなで読んでいる一人です。読むたびに感動させられる、宝箱のような作品だと思っています。

今日は、アニメ化の前にぜひ読んでほしいその魅力を、ファンの目線でたっぷりお伝えします。

ちなみに「原作はもう完結してるの?」と気になっている方へ——まだ完結していません。月刊フラワーズで連載中で、既刊は11巻。最新11巻が2026年6月10日に発売されました。

マロニエ王国の七人の騎士ってどんな話?

物語の舞台は、八つの国からなる大陸。その中心にあるのが「マロニエ王国」です。この大陸は、20年前の異常気象をきっかけに、国同士の関係が大きく揺らいでいます。

そんな世界で、マロニエ王国には、ちょっと変わった名前を持つ七人兄弟の騎士がいます。彼らは王国の大使として、周辺の七つの国へそれぞれ派遣されることに。国同士の友好を深めながら、行く先々で運命の相手と出会っていきます。

ひとことで言えば、冒険と、夢と、恋愛——そのすべてが詰め込まれたファンタジーロマンス。七人それぞれの旅が少しずつ重なり合い、やがて大きな世界の物語へとつながっていきます。

💡 作者は岩本ナオさん。「このマンガがすごい!2018」オンナ編で堂々の第1位に輝いた実力作です。

マロニエ王国の七人の騎士は完結してる?【2026年最新】

2026年7月現在、『マロニエ王国の七人の騎士』はまだ完結していません。小学館の月刊誌『flowers』で連載中で、最新刊は2026年6月10日に発売された11巻です。近年は年に1冊ほどのペースで刊行されているので、あわてず続きを追える作品です。

七人兄弟の騎士を紹介

名前特徴
眠くない(長男)ほとんど眠らなくても平気
博愛(次男)誰でも一瞬、自分に気を許させる力
暑がりや(三男)夏場は動けないほど暑がり
寒がりや(四男)冬場は動けないほど寒がり
獣使い(五男)動物と会話できる
剣自慢(六男)国の三戦士に数えられる剣の名手
ハラペコ(七男)大食いで力持ち、植物を操る

母は王国の女将軍バリバラ。父ペレグリナスは10年前に他界しており、父にまつわる謎も物語に深みを与えています。

最初は名前が独特すぎて、なかなか受け入れられませんでした(笑)。でも読み進めるうちに、一人ひとりが背負った物語に引き込まれていきます。彼らを取り巻く人々も個性的で、物語に彩りを添えています。特に乳母や侍女が好きです(強い女性が好きなので…!)。

わたしがこの作品に惹かれる理由

正直、絵柄は最初そんなに好みではありませんでした。でも、異国情緒たっぷりで温かみのある丁寧な絵柄に、だんだん好感を持つように。隅々まで描き込まれた風景は圧巻で、絵で見せてくれるからこそ、世界観に没頭できます。コマ割りや描き込みの一つひとつにも、作者のこだわりを感じます。

何より惹かれるのは、読むたびに新しい発見があること。初めて読んだときは「??」がいっぱいだったのに、読み進めるとパズルのピースが少しずつはまっていく——その感覚がたまりません。一度読み終えてからまた最初に戻ると、伏線の意味が分かって、面白さがどんどん増していきます。

唯一無二の世界観に、毎回感動させられる。読むたびに宝箱を開けるような、そんな作品です。

初めて読む人へ|この作品の楽しみ方

ひとつだけお伝えしたいのは、さらっと読むより、じっくり時間をかけて読んでほしいということ。

国や歴史の成り立ち、かなり深く重いテーマも描かれていて、わたしには神話に近い物語のように感じられます。情報量が多いので、最初は戸惑うかもしれませんが、最後まで通して読むことで、世界の全体像が見えてきます。

わが家では子どもたちも一緒に読んでいますが、子どもには少し難しいようです。それでも、巻が進むにつれて「あれはこういう意味だったんだね」と家族で話し合えるのが、この作品ならではの楽しさ。一気に読むのもいいですが、家族や友だちと感想を交わしながら読むのもおすすめです。

📚 原作コミックスの情報

・既刊11巻(2026年6月10日に最新11巻が発売されました)
・小学館「月刊フラワーズ」で連載中
・フランスやスペインなど海外でも翻訳出版されている人気作

「金の国 水の国」が好きな人にこそ読んでほしい

実はわたし、同じ岩本ナオさんの『金の国 水の国』も大好きです。原作も読みましたが、アニメーション映画は3回も観ました

簡単に、どんな話かをご紹介します。

舞台は、隣り合いながらも100年いがみ合ってきた二つの国——商業で栄える「金の国」と、水が豊かな「水の国」。金の国のおっとり王女サーラ(主人公には珍しい、ぽっちゃりヒロイン)と、水の国で国境近くに暮らす若き技師ナランバヤル。敵対する国同士の二人が、ひょんなことから偽りの夫婦を演じることに——そこから始まる恋の物語です。

根っからの悪人が出てこない、優しさと愛にあふれた作品。丁寧に紡がれた物語と映像美が本当に素晴らしく、小さな優しさが人を変えていく、心温まるストーリーでした。観終わったあと、心地よい余韻にひたれます(サラディーンとライララがお気に入りです)。

あの優しい世界観が好きなら、『マロニエ王国の七人の騎士』もきっと刺さるはずです。

マロニエ王国の七人の騎士は「難しい」?読みにくいと感じる理由

「マロニエ王国の七人の騎士って、難しいの?」と気になって検索された方もいるかもしれません。正直なところ、一度さらっと読んだだけでスッと頭に入る作品ではない、というのがわたしの実感です。

読みにくいと感じるのは、おもにこの3つが理由かなと思います。

  • 登場人物がとても多く、しかもそれぞれが事情や秘密を抱えている
  • 伏線が多く、序盤のうちは物語の全体像が見えにくい
  • 八つの国それぞれの設定や思惑が、細かく描き込まれている
マロニエ王国とまわりの七つの国の物語マップ中心のお城マロニエ王国から七人の騎士がまわりの七つの国へ旅立つ地図風の図。マロニエ王国とまわりの七つの国夜の長い国騎士:眠くない(長男)好色の国騎士:博愛(次男)寒い国騎士:暑がりや(三男)暖かい国騎士:寒がりや(四男)生き物の国騎士:獣使い(五男)武力の国騎士:剣自慢(六男)食べ物の国騎士:ハラペコ(七男)マロニエ王国七人兄弟の故郷(八つの国からなる大陸の中心)七人の兄弟(騎士)が、それぞれの国へ「大使」として旅立ちます。※国名は作中での呼び名です

でも、これは裏を返せば「読み込むほど面白い」ということでもあります。一度ではわからなかった伏線が、二度目・三度目で「あ、ここに繋がっていたんだ」と腑に落ちる瞬間が、本当にたまりません。じっくり味わうのが好きな方にこそ、向いている作品だと思います。

そんなふうに「何度も読み返して、あれこれ考えたくなる」のが、この作品の大きな魅力です。次の章では、わたしがいま気になっている「二組の恋の行方」について、少しだけ書いてみますね。

🔍 ここから考察|二組の恋と、物語に残された謎

※ここからは原作のネタバレを少し含みます。まっさらな状態で読みたい方・アニメを待ちたい方はご注意ください。

わたしの推しは、長男の「眠くない」です。しっかりもので、六人の弟たちをこよなく愛するお兄ちゃん。そして幼なじみのエリーを、とても一途に想っているところがたまりません。アニメでこの一途さがどう描かれるのか、今から楽しみです。

そしてもう一組、どうしても気になっているのが四男「寒がりや」の恋です。優しくて可愛らしい寒がりやが恋をした相手は、大きなシマリスを可愛がるブルーノという少年——なのですが、実は男装したお姫様なんです。

正体を知らない寒がりやと、男装の姫。この二人の恋がどこに着地するのか、原作を読みながらずっとドキドキしています。

アニメ放送までに原作を読むなら、この二組の恋に注目しながら読むと、何倍も楽しめるはずです。

🔍 そしてもうひとつ、恋の行方と並んで惹きつけられるのが、物語の奥に隠された“謎”です。

  • 亡き父・ペレグリナスは何者だったのか:塔にこもって暮らし、晩年は眠ってばかりだったという父。その正体や、七人の力との関係は、まだ多くが伏せられたまま。読み返すほど引っかかる存在です。
  • 女将軍である母が、これからどう動くのか:強くたくましい母が、兄弟たちの旅にどう関わってくるのか。母をめぐる物語にも目が離せません。
  • 大陸を変えた“大恐慌”の真相:夏なのに雹や霜が降り、土地が凍って農作物が壊滅したという出来事。なぜ起きたのか——その答えが各国の思惑の裏に隠れている気がしてなりません。

一度読んだだけでは見えてこないこうした謎が、読み返すたびに少しずつ形になっていく。そこにこの作品の奥深さがあります。

🌸 アニメは2026年10月からNHK Eテレで

✅ 放送情報

・NHK Eテレにて2026年10月放送開始
・アニメーション制作:J.C.STAFF
・監督:佐山聖子/シリーズ構成・脚本:藤田伸三
・キャラクターデザイン:前田ゆり子/音楽:藤澤慶昌
・声優(キャスト):2026年6月時点では未発表(発表され次第、この記事に追記します)

実はわたしがこのアニメ化を心から楽しみにしているのには、理由があります。

わたしは、小野不由美さんの『十二国記』も、阿部智里さんの『烏は主を選ばない』も大好きで、どちらも文庫で揃えているほど。この二作は、ずっしりと重厚な物語ですが、NHKが原作の世界観を壊すことなく、とても丁寧にアニメ化してくれました。大切な小説が、世界観そのままに映像になる——あの感動を知っているからこそ、今回のマロニエにも期待せずにはいられません。

とはいえ——正直に言うと、大好きな本好きの下剋上のアニメで期待しすぎて、ちょっとがっかりした経験もあるんです(笑)。だからこそ今回は、期待はほどほどに、楽しみに待つくらいがちょうどいいかなと思っています。原作の世界がそのまま好きだからこそ、肩の力を抜いて見守りたいですね。

『本好きの下剋上』アニメ4期の感想はこちら

📺 【2026年6月最新】ティザー映像を見た正直な感想

2026年6月1日には、ティザービジュアルとスペシャル映像が公開されました。さっそく観てみたのですが……正直に言うと、わたしは少しだけ戸惑いました。

温かみのある絵柄で、作品の雰囲気にはたしかに合っています。ただ、どこか「日本昔ばなし」のようなテイストというか、塗り絵のような印象もあって。原作の繊細な絵の雰囲気が、アニメでもそのまま残るのかな……と、少し不安に感じたのが本音です。

ただ、調べてみると監督の佐山聖子さんご自身も、「正直『国をまたいだ壮大なファンタジー』というイメージで少々臆する部分がありました」とコメントされていました。それでも原作を読み進めるうちに、「ファンタジーとリアルの絶妙なバランス」に惹かれていったそうです。

各キャラクターが地方をめぐるロードムービー仕立てで、その土地に合わせた楽器で音楽を作り込んでいるのだとか。そんな丁寧なこだわりを知って、わたしも少し安心しました。放送が始まったら、また正直な感想を書きますね。

アニメーション制作のJ.C.STAFFは、『のだめカンタービレ』『ハチミツとクローバー』などを手がけた1986年設立の老舗スタジオです。長く実績を積んできた会社なので、丁寧な作りを期待したいところです。

アニメ化に合わせて、初のシールブックも2026年6月10日に発売されました。

あの隅々まで描き込まれた世界が、色と音と動きをまとう日が、今からとても待ち遠しいです。

すでに1〜10巻を読んでいて、最新の11巻だけ欲しい方はこちらです。

ファンタジー・童話・神話が好きな方に、心からおすすめしたい作品です。アニメが始まる前に、ぜひ原作の世界をじっくり味わってみてください。読むたびに感動できる、宝箱のような物語が待っています。

『天は赤い河のほとり』の感想はこちら

▶ 同じく2026年アニメ化、彼方からの感想はこちら

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この作品はDMMブックスで読めます。マンガ・ラノベの9割以上が対象です。

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