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気温が上がってきたこの時期、冷蔵庫の中は大丈夫ですか?
正直に告白すると、以前カレーを大量に作って「何日かかけて食べよう」と冷蔵庫に入れておいたら、途中で傷ませてしまったことがあります。「なんかちょっと怪しいかも…」と思いながら食べてしまったやつです。あれは反省しました。
うちはスーパーが近くにないので、まとめ買いが基本スタイル。買い物当日は冷蔵庫がパンパン、次の買い物前日はスカスカ、という繰り返しになりがちで。しかも品数多めで作るので、おかずや副菜が常に何品か冷蔵庫に入っている状態なんですよね。
「詰め込みすぎは良くない」とはわかっていても、実際は難しい。でも、夏の冷蔵庫は「冷えているから大丈夫」ではありません。整理の仕方ひとつで、食中毒のリスクも食品ロスも変わってくる。今年の夏前に、一度冷蔵庫と向き合ってみましょう。
🧊 夏に冷蔵庫整理が必要な理由
「詰め込みすぎ」は食中毒のリスクを上げる
厚生労働省の食中毒予防ガイドによると、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することが目安です(出典:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」)。
🌡️ 冷蔵庫の温度目安(厚生労働省)
・冷蔵室:10℃以下に維持する
・冷凍室:-15℃以下に維持する
ところが、食品を詰め込みすぎると冷気がうまく回らず、庫内に温度ムラが生じます。「冷蔵庫に入れているから安心」と思っていても、実は一部が十分に冷えていない、という状態になりやすいのです。
夏は外気温が上がる分、冷蔵庫への負担も大きくなります。冷蔵庫の開け閉めのたびに庫内温度が上がりやすく、詰め込んでいると余計に回復に時間がかかります。
食品ロスもじつは夏に増える
「後で食べよう」と思ってしまい込んだ食材が夏の間に傷む、というのはよくあること。わたしの冷蔵庫からよく出てきていたのが、納豆についてくる辛子や焼きそばの付属ソース。「なんとなく捨てられなくて…」とたまりにたまって、結局使用期限もわからずに捨てることになる、のエンドレスループでした。今は「付属品は都度処分」に切り替えてスッキリしました。
夏の冷蔵庫 よくあるNG行動チェック
以下に当てはまるものはありませんか?
⚠️ こんなことしていませんか?
☐ 残り物をラップなしでそのまま入れている
→ 乾燥・臭い移り・雑菌の付着という三重のリスク。ふんわりラップか密閉容器に入れましょう。
☐ 肉・魚をパックのまま棚に直置きしている
→ パックから染み出るドリップ(汁)に食中毒菌が含まれることがあります(出典:農林水産省)。密閉袋か容器に入れ、チルド室か最下段へ。
☐ 食品を奥から詰めていく(古いものを手前に出し直さない)
→ 奥が「見えない在庫」になり、気づかぬうちに傷んで食品ロスに直結します。
☐ 冷蔵庫の前で何をしまうか長時間考える
→ 扉を開けている間、庫内温度は上がります。食品の鮮度低下と電気代増加の原因に。
☐ 一度解凍したものを再冷凍している
→ 解凍中に菌が増殖した状態で再冷凍されるため、食中毒リスクが高まります(出典:厚生労働省)。解凍は使う分だけに。
☐ 袋のまま詰め込んでいる
→ 中身が見えず使い忘れの原因に。袋の外の汚れが庫内に広がることも。
肉・魚のドリップや再冷凍は、見落としがちでも食中毒につながる大事なポイントです。1つでもチェックがついたら、この夏のうちに一度見直してみると、食品ロスと食中毒リスクの両方を減らすことができます。
夏前に押さえたい冷蔵庫整理の6つのポイント
冷蔵室は「7割収納」をキープする(難しいけど目標にしたい)
冷蔵庫収納&食品保存アドバイザーの島本美由紀さん(パナソニック公式で監修)によると、冷蔵室は7割収納にしておくと冷気がうまく循環するとのことです(出典:パナソニック「プロが教える冷蔵庫収納レッスン」)。
💡 冷蔵・冷凍の正しい収納量(島本美由紀さん監修/パナソニック公式)
・冷蔵室 → 7割収納(冷気が循環しやすくなる)
・冷凍室 → なるべく隙間なく詰める(冷凍効率が上がる)
うちのように「買い物帰りはパンパン」「副菜が常に何品か入ってる」というご家庭は、完璧な7割収納を常時キープするのはなかなか難しいですよね。でも「意識すること」と「買い物前に整理して余白を作ること」だけでも、だいぶ変わります。
逆に冷凍室はなるべく隙間なく詰める方が冷凍効率が上がるとのこと。冷蔵と冷凍では逆の考え方というのが面白いですよね。うちの冷凍庫は、シャトレーゼのアイスやふるさと納税のハンバーグ・たらこだけで6割ほど占領されていて…これはこれでパンパン問題ですが、冷凍庫に関してはむしろ正解なようです。
💦 袋のまま・パックのまま入れない(これ、わかってるけど難しい)
「買ってきてそのまま冷蔵庫へ」は実はNG。袋や包装のまま入れると中身が見えず、使い忘れの原因になります。
パナソニック公式によると、冷蔵庫収納の基本は「袋から出して中身がわかるようにすること」。できるだけ包装を外し、透明な保存容器に移して「何が入っているか一目でわかる」状態を作ることが大切です(出典:パナソニック「プロが教える冷蔵庫収納レッスン」)。
できる限りそうするようにしているのですが、「今日は疲れてる」「急いでいる」ときはパックのまま入れてしまうことも正直あります。これは引き続き改善していきたいところ。
特に注意したいのが、肉や魚のパック。パックの底から染み出るドリップ(汁)には食中毒菌が含まれることがあり(出典:農林水産省「食中毒予防3原則」)、そのまま棚に直置きすると他の食品を汚染する恐れがあります。
✅ 肉・魚の正しい保存方法
冷蔵で保存するとき:キッチンペーパーを下に敷いてドリップを吸収させ、ジッパー付き保存袋か密閉容器に入れ、チルド室か最下段へ
冷凍するとき:キッチンペーパーで水分を拭き取り、1回分ずつラップで包んでジップロックなどの冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ
拭き取ったキッチンペーパーはすぐに捨て、触れた手やまな板もすぐ洗いましょう。
保存容器に移す習慣を作るには、使いやすい容器を手元に揃えることが大事だと実感しています。わたしが愛用しているのはiwakiの耐熱ガラス保存容器。2セット買って揃えたら、プラスチック容器をほとんど使わなくなりました。中身が見えて、冷蔵庫からそのままレンジへ、そのまま食卓へ持っていけるのが本当に便利。スタッキングもできるので冷蔵庫内もスッキリします。
ちなみに、わたしが使っているのは白い蓋の食洗機対応タイプ。カラーバリエーションが増えた今は、蓋が食洗機対応なのはグレージュカラーなので、食洗機派の方はグレージュを選ぶのがおすすめですよ。
食品の「指定席」を決める
冷蔵室の使い方として、島本さんは食品ごとに指定席を決めることを推奨しています(出典:パナソニック「プロが教える冷蔵庫収納レッスン」)。使い方の目安はこんなイメージです。
| 場所 | 適した食品 |
|---|---|
| 最上段・奥 | たまにしか使わないもの(保存食、ストック食材) |
| 2〜3段目(ゴールデンゾーン) | 毎日使うもの(お惣菜、ヨーグルト、常備菜) |
| チルド室・最下段 | 肉・魚(必ず密閉袋か容器に入れて) |
| ドアポケット | 調味料・ソース類 ※牛乳・卵・ヨーグルトはNG |
| 野菜室の上段 | きのこ・トマト・フルーツなど日持ちしないもの |
ドアポケットは扉の開閉のたびに外気が入りやすく、庫内でいちばん温度が上がりやすい場所です。牛乳・卵・ヨーグルトなど傷みやすいものは、よく冷えるゴールデンゾーン(2〜3段目)に置きましょう。
飲み物は2〜3段目が正解ですが、食事中に毎回冷蔵庫を開けるのが手間なときには、溶けない氷(繰り返し使えるアイスボール)が便利です。グラスに入れておくとしばらく冷えたまま飲めるので、「ちょっと飲み足したい」のたびに冷蔵庫を開ける回数が減ります。何年も愛用していますが、中身が漏れてきたら交換が目安のようです。
「毎日開けるたびに探す」がなくなるだけで、扉を開けている時間も短くなり省エネにもつながります。お味噌の保存には、tower(山崎実業)のみそパック収納コンテナが便利でお気に入り。パックごとそのまま入れられて見た目もスッキリします。
♨️ 熱いものは冷蔵庫に入れる前に素早く冷ます
意外と見落とされがちなのが、このステップ。熱いままの鍋や料理を冷蔵庫に入れると、庫内温度が一気に上がり他の食品にも影響します。かつ、食品自体が十分に冷えるまでの時間がかかり、その間に菌が繁殖しやすくなります。
わたしが実践しているのは、鍋の下に保冷剤を置いて素早く冷ます方法。何年も繰り返し使える保冷剤は冷凍庫に常備しておくと重宝します。また、バターもSkaterのバターカッターを使うようにしてから、必要な量だけさっと使えて、長時間室温に出しっぱなしにしなくて済むようになりました。
🌿 野菜室は冷暗所代わりにも使える
野菜室は野菜だけでなく、冷暗所が必要なものの保管スペースとしても活用できます(出典:パナソニック「プロが教える冷蔵庫収納レッスン」)。
わが家では小麦粉などの粉類、ナッツ類を野菜室に入れています。醤油やソース類も冷蔵庫保管派。お米・みりん・酢は開封後も常温保存ですが、夏は24時間エアコンをつけているので、室温が28度を大きく超えることはほとんどありません。
スペースが確保できれば、米びつごと野菜室に入れる方法もあります。虫がつく心配もなくなるので、お米の量が少ない時期などに試してみてください。
ドアパッキンと庫内の掃除を夏前に一度やる
見落としがちなのがドアのゴムパッキン(パッキン)。溝に汚れが溜まりやすく、カビの温床になりやすい場所です。
わたしは大掛かりな冷蔵庫掃除はしないのですが、汚れが溜まる前にちょこちょこ拭くようにしています。夏前に一度だけは、パッキンを含めてしっかり拭くタイミングとして意識しておくと良いと思います。
庫内の掃除の手順はシンプルです。
食品をすべて取り出す
消費期限切れのものがないか確認する絶好のタイミングです。
外せるパーツを洗う
棚板・引き出しを外して中性洗剤で洗い、しっかり乾燥させます。
庫内をアルコール除菌スプレーで拭く
壁・天面・ドアポケットを丁寧に拭きます。
ドアのパッキンを丁寧に拭く
溝の部分は綿棒や布を使って、汚れをかき出すように拭きます。
製氷機の衛生面が気になって使っていないのですが、使っている方は定期的なタンクの洗浄も忘れずに。
📝 まとめ
夏の冷蔵庫整理、今日からできること
✅ 冷蔵室は7割収納をキープ(詰め込みすぎは食中毒リスク上昇)
✅ 温度目安:冷蔵室10℃以下、冷凍室-15℃以下
✅ 袋のまま入れず、中身が見えるようにする
✅ 食品の指定席を作ると探す時間も省エネも改善
✅ 熱いものは保冷剤を使って素早く冷ましてから入れる
✅ 夏前にドアパッキンを含む庫内掃除を一度やる
「冷えているから大丈夫」は夏の冷蔵庫の落とし穴です。カレーを傷ませて「怪しいかも」と思いながら食べてしまったあの経験から、少しずつ気をつけるようになりました。少し整理するだけで、食材を無駄にしない・食中毒を防ぐ・電気代も少し抑えられる、の一石三鳥になりますよ。


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