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今年の12月で、我が家は築10年を迎えます。
一条工務店のアイスマート。お気に入りの家です。でも最近、久しぶりに当時の書類を引っ張り出して、改めて向き合っていることがあります。
太陽光発電のこと。
591万円。夫に押し切られて決めた、わたしにとっては「悪夢発電システム」の話です。
夫に押し切られた、591万円の決断
夫との出会いから20年以上が経ちますが、心の底から嫌だったことは太陽光だけです。今でも納得していません。
家づくりの打ち合わせのとき、夫が太陽光発電を強く希望しました。わたしは大反対でした。
「そんな高いもの、本当に元が取れるの?」
でも夫は「一条は屋根一体型で性能がいい」「全量買取だから売電収入が安定する」「絶対得になる」と言い続けて、最終的に押し切られました。
さらに打ち合わせの担当営業さんも太陽光を強く勧めてくれました。「自分もちょうど同時期に一条で家を建てていて、太陽光は絶対に載せます」と言っていて。信頼していた営業さんにそう言われたら、余計に断りにくくなってしまいました。
契約金額は5,475,600円(税別)。税込で約591万円。
しかも当時は「太陽光が嫌すぎて」ローンの詳細をほとんど見ませんでした。後から確認したら年利1.5%の固定金利で、毎月53,298円を10年間払い続けるプランでした。
💴 10年間の売電収入、全部さらします
全量買取なので、発電した電気はすべて電力会社に売ります。通帳を見て毎月記録してきた、実際の売電収入がこちらです。
| 年 | 売電収入 |
|---|---|
| 2017年(3〜12月) | 608,260円 |
| 2018年 | 557,583円 |
| 2019年 | 594,426円 |
| 2020年 | 602,268円 |
| 2021年 | 647,054円 |
| 2022年 | 643,864円 |
| 2023年 | 638,567円 |
| 2024年 | 625,903円 |
| 2025年 | 656,560円 |
| 2026年(1〜5月) | 233,505円 |
| 合計 | 約580万円 |
※すべて通帳の記録をもとにした実績値です。
一条が提示したシミュレーションでは「1〜10年目の年間平均売電収入は549,396円」でした。実際は多くの年でシミュレーションを上回っています。
「あれ、思ったより稼いでいるじゃない?」
…そう思いますよね。わたしもそう思いました。でも話はそう単純ではないんです。
💡 数字だけ見れば「プラス」のはず。なのに
初期費用の約591万円に対して、現時点の売電収入は約580万円。あと数ヶ月で初期費用を回収できる計算になります。
さらにFIT(固定価格買取制度)の保証期間は20年。2017年3月から数えると2037年頃まで売電収入が続く予定です。残り約11年、年間60万円前後とすれば、あと660万円ほどの売電収入が見込めます。
シミュレーションが示した「20年間の太陽光貯蓄総額399.1万円」。数字の上では、このプランは成立しているように見えます。
でも、この計算に入っていないコストがあります。
⚠️ シミュレーションに入っていないコスト
パワーコンディショナーの修理・交換
太陽光発電には、電気を変換するための「パワーコンディショナー(パワコン)」という機器が必要です。設置から10年を過ぎると故障リスクが上がると言われています。
我が家はまだ壊れていませんが、エコ発の調査(令和6年度データ)によると、パワコンの平均的な交換費用は1台あたり約34.5万円。これがシミュレーションにはまったく含まれていません。
💡 パワコン交換費用の目安
・本体価格:約20万円
・工事費:10〜15万円
・合計:約30〜35万円(令和6年度平均 約34.5万円)
出典:エコ発(eco-hatsu.com)令和6年度データ
屋根一体型ならではの処分費用
ここが一条工務店の太陽光で、特に知っておいてほしいことです。
一条工務店の太陽光は「屋根一体型」といって、パネルが屋根材そのものになっています。屋根の上に後から載せる「屋根置き型」とは根本的に違います。
| 屋根置き型 | 屋根一体型(一条工務店) | |
|---|---|---|
| パネルの交換 | パネルのみ交換可能 | 屋根ごと工事になる可能性 |
| 処分・撤去 | 比較的シンプル | 複雑で高額になりやすい |
| 業者の選択肢 | 幅広い | 限られる場合がある |
一般的な太陽光パネルの撤去・処分費用は25〜40万円程度とされていますが、一条工務店の屋根一体型では事情が違います。
⚠️ 一条工務店の屋根一体型・処分費用の実例
一条工務店の屋根一体型太陽光を撤去した実例として、総額約108万円という報告があります(3階建ての特殊なケース)。一般的に言われる「25〜40万円」は足場代や特殊工事を含まない場合が多く、屋根材と一体化している分、通常より高額になりやすい構造です。
出典:kotaro-s.net(住宅廃棄費用の実体験記事)
廃棄等費用積立制度(売電収入から自動徴収)
2022年7月から、太陽光発電設備が10kW以上の場合、将来の廃棄費用として売電収入から一定額が自動的に差し引かれるようになりました(廃棄等費用積立制度)。我が家の設備は17.835kWなのでこの制度の対象です。シミュレーション上の売電収入から、この積立金が引かれていることも考慮が必要です。
経年劣化による売電収入の減少
太陽光パネルは年々発電量が落ちていきます。シミュレーションにも「経年劣化を考慮」と書いてありましたが、実際にどのくらい落ちるかは住んでみないとわかりません。
🌙 わたしが一番しんどかったこと
正直に言います。金額のことよりも、もっとつらかったことがあります。
心配をずっとひとりで抱えていたこと。
夫は太陽光を強く勧めた本人なのに、入居後はほぼ何も管理しません。売電収入を通帳で確認して記録するのも、ローンのことを調べるのも、将来の修理費を心配するのも、全部わたし。
月に53,298円の支払いが8年以上続きました。住宅ローンとは別に、毎月5万円以上が出ていく。その事実が、ずっと頭の片隅にありました。
そのストレスに耐えきれず、2025年4月に残りのローンを一括返済しました。もっと早く返しておけばよかった、と今でも思います。
一条工務店自体は大好きです
誤解してほしくないので、はっきり書いておきます。
太陽光以外の住み心地は、本当に満点だと思っています。高気密・高断熱の快適さ、全館床暖房、標準仕様の充実度。一条工務店の家そのものには何の不満もありません。家は大好きです。
勧めてくれた営業さんへの恨みもないし、一条工務店に対して嫌な気持ちがあるわけでもありません。後悔しているのは、ただただ「太陽光を選んだこと」と「嫌だという気持ちを押し通せなかった自分」に対してだけです。
▶ 関連記事:一条工務店の電気代の実績はこちら
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わたしの結論
太陽光発電のシミュレーションは「夢」を見せてくれます。でも現実には、数字に現れないコストがたくさんあります。
- ローンを払い続ける毎月のストレス
- パワコンが壊れるかもしれないという不安(交換費用は約34.5万円)
- 屋根一体型ゆえの将来の処分費用(一般25〜40万円、一条実例は約108万円の事例も)
- 売電収入からの積立金徴収(10kW以上は廃棄等費用積立制度の対象)
- 「元が取れるか」を毎月ひとりで気にし続ける疲弊
わたし自身は「大後悔」というのが正直なところです。
ただ、後悔しているのは「太陽光をつけたこと」だけではなくて、「嫌だという気持ちを押し通せなかったこと」「ローンの詳細をちゃんと見なかったこと」も含まれています。
これから一条工務店で家を建てる方、特に太陽光発電を検討している方へ。数字だけでなく、誰がその心配を引き受けるのかも、ぜひ話し合ってみてください。
同じようにモヤモヤしているどなたかに、届けばいいなと思って書きました。
📝 この記事のまとめ
- 一条工務店の太陽光(屋根一体型・全量買取)を591万円で設置
- 2017年〜2026年5月の売電収入合計は約580万円
- 数字だけ見れば初期費用を回収できる水準だが…
- パワコン交換費用は平均約34.5万円(令和6年度データ・エコ発)
- 屋根一体型の処分費用は一般25〜40万円・一条実例約108万円の事例も
- 10kW以上は廃棄等費用積立制度により売電収入から自動徴収(2022年7月〜)
- 毎月5万円超のローンを8年以上払い続け、2025年4月に一括返済
- 「誰が心配を引き受けるか」まで考えて決断することが大切
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