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去年の12月に仕事を辞めて、専業主婦になって8か月が過ぎました。
「扶養の範囲内で9時から16時まで、事務の仕事を」。そう思って探しましたが、その仕事は見つかりませんでした。
在宅ワークも調べました。派遣も考えました。それでもひとつずつドアが閉まっていって、最後に残ったのが正社員でした。もうすぐ46歳になります。
先に書いておくと、これは「正社員になれました」という話ではありません。扶養内で働きたかったのに叶わなくて、結果的にそうなったという話です。パートや派遣を選ぶほうが合っている人もたくさんいると思います。
同じように行き詰まっている方に、わたしがぶつかった現実とどう決めたのかを正直に書いてみます。
💭 専業主婦になって気づいた、意外な本音
正直に言うと「家にいるのが嫌」とか「外の人とつながりたい」という気持ちはまったくありません。自分でもびっくりしているくらいです。
若い頃はあんなに外に出たかったのに。今は家での暮らしがちっとも苦になりません。
それでも働こうと思うのは、社会とつながりたいからでも退屈だからでもありません。お金の不安があるからです。
子どもの教育費や自分たちの老後のこと。それに加えて、物価がどんどん上がっていくのがこわくなりました。
40代主婦、まずは在宅ワークを探しました
外に出るより、まず家でできる仕事を探そう。そう思ってしばらくは在宅ワークをあれこれ調べたり実際に動いたりしていました。
Webライターは挫折しました
Webライターの仕事を2か月ほどがむしゃらにやってみたことがあります。
でも応募して受けた面接は3回とも、情報商材に誘導されるような怪しいものでした(笑)。結局続きませんでした。
▶ 関連記事:在宅ワークの勧誘に遭ったときの話はこちら
ブログは、今も続けています
ブログも書いています。今まさに読んでいただいている、これです。
正直に言うと、ブログが伸びてくれるのが今でもいちばんの希望です。書くこと自体が楽しいので、ここはやめるつもりがありません。
ただ、収入と呼べるところには、まだまったく届いていません。いつ届くのかもわかりません。「来月の生活費」として当てにできるものではなかったのです。
フリーランスは、不安のほうが大きかった
クラウドワークス エージェント(旧ビズアシスタントオンライン)という、在宅の事務のお仕事を紹介してもらえるサービスにも登録しました。
流れはこうです。まずプロフィールや経歴をひととおり入力して、そのあとオンラインで登録面談。これが通ると、条件に合う案件を回してもらえるようになります。
面談は通りました。そのあと、スカウトのメールがたくさん届くようになります。でも結局、ひとつも受けませんでした。
迷いはしたのです。フリーランスという働き方に憧れはあります。ただ、不安定すぎて自分に向いているのかわからなくて、最後の一歩が踏み出せませんでした。
こわかったのは、収入の額よりも先が見えないことでした。この仕事が終わったら、また次を探さないといけない。数か月ごとにそれを繰り返していく自信が、わたしにはありませんでした。
ブランク7か月、40代主婦が7月から本気で求人を探しはじめました
失業給付が出ている今年の7月までは、正直なところ求人を眺めているだけの日々でした。
給付が終わるのを前に、ようやく本気で外の仕事を探しはじめます。
希望は扶養内パート・9〜16時・車で20分以内
最初の希望は、扶養内で9〜16時くらいまで。子どもの習いごとの送迎があるからです。
以前ワンオペでフルタイムの仕事をして音を上げてしまった経験もありました。
もうひとつ、通勤は車で片道20分くらいが限界という条件もあります。じつは前職は激務でしたが、車で5分の距離でした。
🔍 扶養内の事務は、本当に見つかりませんでした

そして探しはじめて、地方の現実にぶつかります。
ハローワークは「該当なし」の1分で終わる
ハローワークは対面で相談できますが「積極的に紹介してくれる」という感じではなく、やっぱり自分で動かないとだめなのかなというのが正直な印象です。
パート・事務・近場という条件で探しているせいか、行くたびに「該当するところはないですね……」で終わってしまいます。自分でも調べていてわかっているので、窓口での会話は1分ほどで終わることもありました。
仕事内容と勤務地の両方を選ぶと、本当に何も残らないのです。
派遣は、通勤40分と「雇い止め」への不安で
派遣も考えました。昔お世話になった派遣会社から、お仕事の話をいただいたこともあります。
ただ通勤に40分かかる場所でした。「片道20分」という線を超えていたのであきらめました。
それに派遣はいつ雇い止めになるかわからないという不安もあります。そもそもフルタイムの求人が多い印象で、扶養内・時短の希望に合うものはなかなか見つかりませんでした。
閉まっていったドア
| 探した道 | 閉まった理由 |
|---|---|
| Webライター | 面接3回とも情報商材への誘導。挫折 |
| ブログ(これ) | 今も続けている。ただ「来月の生活費」には当てにできなかった |
| 在宅の事務(クラウドワークス エージェント) | 登録面談は通ってスカウトも届いたが、不安定さがこわくて受けられなかった |
| 派遣 | 通勤40分。雇い止めの不安。フルタイム求人が中心 |
| 扶養内パート(事務) | ハローワークで「該当なし」が続く |
制度のほうも、扶養内から遠ざかっていました
探しながら制度も調べました。わかったのは、そもそも希望そのものが成り立ちにくくなっているということです。
社会保険の扶養から外れない目安は「週20時間」と「年収130万円」。希望していた9〜16時(お昼休憩1時間で実働6時間)で計算すると、こうなります。
| 働き方 | 週の労働時間 | 扶養内におさまるか |
|---|---|---|
| 9〜16時 × 週3日 | 18時間 | ◯ おさまる |
| 9〜16時 × 週4日 | 24時間 | ✕ 超える |
つまり週3日くらいしか働けないということです。しかも事務の仕事で「週2〜3日だけ」という募集は、これまであまり見かけたことがありません。
こうして時間を抑えることを「就業調整」といいます。調べてみたら、同じことをしている人はたくさんいました。野村総合研究所が2025年11月に、配偶者のいるパート女性3,090人に行った調査では、56.7%が就業調整をしていたそうです。「年収の壁」が引き上げられたあとも、2024年と大きく変わっていないとのことでした。
(出典:野村総合研究所「年収の壁」に関するアンケート調査/2025年12月発表)
半分以上の人が、働く時間を自分で抑えている。悩んでいるのはわたしだけではなかったんだなと、少しほっとしました。
そして社会保険の対象は、これから段階的に広がることが決まっています(出典:厚生労働省/2025年の年金制度改正法)。いずれは「週20時間以上働くと加入」が基本になっていきます。扶養内で働ける枠は、これからもっと狭くなります。
なぜ扶養内の事務は、募集が少ないのか
ここからは完全にわたしの想像です。調べても、これという答えは出てきませんでした。
募集する側から見れば、週3日だけ来る事務員より、毎日いる人のほうが頼みやすいのだろうと思います。電話も来客も、来る日を選んではくれませんから。
それに事務は「その人しか知らないこと」が溜まりやすい仕事でもあります。いない日が多いほど、会社は困るはずです。
そう考えると、扶養内・時短・事務という組み合わせの募集が少ないのも、わからなくはないなと思いました。納得はしましたが、こちらが困っていることに変わりはないのですが。
扶養に入る? それとも抜ける?
思いきって扶養を抜けた場合のことも調べました。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 扶養内で働く | 自分で社会保険料を払わなくてよく手取りが多く残る(国民年金の保険料の負担もなし) | 働ける時間と収入に上限。将来の年金は基礎年金が中心 |
| 扶養を抜ける(社会保険に加入) | 厚生年金に入れて将来の年金が増える。傷病手当金などの保障も手厚い。保険料は会社と半分ずつ。収入の上限を気にせず働ける | 保険料と税金の分だけ手取りは減る。少し超えただけだと「働き損」になることも |
(参考:厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」)
扶養内にこだわるほど、働ける日数は減っていきます。
制度そのものが「扶養内で長く働く」から遠ざかる方向に動いています。
年収の壁のくわしい仕組みは別の記事にまとめています。
▶ 関連記事:106万円・130万円の壁のしくみはこちら
▶ 関連記事:第3号被保険者の見直しについてはこちら
パートで働き損になるくらいなら、正社員のほうがいい?
ここでわたしの考えが変わりました。
「扶養を抜けてフルタイムで働くなら、パートでいいのかな?」と思ったのです。
パートでフルタイムだと働き損な気がしました。ボーナスもなければ昇給もない。同じ時間を使って働くのに、それはどうなんだろうと。
もうひとつ引っかかっていたことがあります。
年齢のことです。今なら間に合うかもしれない。でも数年後はもっと難しくなるんじゃないか。
物価高への不安も背中を押しました。扶養の枠を守ることより、これからの何年かをちゃんと稼げる形にしておくほうがわが家には大事なんじゃないか。そう思うようになりました。

✅ 46歳・ブランクあり、ハローワークの2社目で正社員が決まりました
そこから正社員に切り替えて探しました。見つけたのはハローワークです。
そして幸いなことに、2社目で決まりました。
地方の小さな製造業の会社の事務です。事務に軽作業がついてくる仕事で、女性の事務員はわたしひとり。基本的に一人事務です。
ブランク7か月・事務職18年・秘書検定準1級
- ブランク 7か月(面接を受けた時点)
- 事務職の経験 18年
- 突出したスキルはなし。ただし PCは一通り使える
- 秘書検定 準1級
- 簿記3級(実務の経験はなし)
決め手になったこと
女性がひとりだから気楽だと思った
これまでは割と大手の女性が多い職場で働いてきて、女性同士のトラブルにずっと悩まされてきました。今度は小さくてアナログな会社です。お茶入れもあるような昔ながらの職場。それでも女性の事務員が自分ひとりなら気楽だろうと思いました。
自分の裁量で仕事ができそうだった
一人事務ということは、自分のペースで進められるということでもあります。
休みが取りやすそうだった
実際に働いてみないとわかりませんが、みなさんしっかり有給を取っていそうな空気でした。残業は基本的になく土日祝は休みです。
面接をしてくれた工場長が感じのいい人だった
一緒に事務所で働くことになる工場長さん(基本的には現場に出ているそうです)が、とても感じのいい方でした。雑談も含めて2時間もしっかり面接してくれました。
いちばん意外だったのはこれです。
工場長さんは「今まで大きなしっかりした会社で働いていたから、こんなところで大丈夫?」と逆にわたしを心配してくれました。事務所は決して新しくはありません。それをわかったうえで正直に聞いてくれたのが、かえって信用できると思いました。
40代でブランクありのわたしが、なぜ受かったのかは謎
もうひとつ、正直に書いておきます。
履歴書と職務経歴書は持っていきましたし、ちらっとは見てくれました。でも、掘り下げられることはありませんでした。
1社ごとにどんな仕事をしていたのか。なぜ辞めたのか。そういったことは、ひとつも聞かれていません。
応募者は多数だったらしいのですが、なぜわたしに決まったのかはいまだに謎です。
ただ、ひとつだけ思い当たることがあります。
面談中に、実際の仕事を見せてもらったのです。それを前にして「ここはこんなふうにできそうですね」「以前の職場ではこんなふうにやっていました」という話をしました。前の仕事と重なる内容が、けっこうあったのです。
わたしはいろいろな仕事を広く浅く経験してきたので、たまたま噛み合ったのだと思います。経歴を語ることより、目の前の仕事について具体的に話せたことのほうが効いたのかもしれません。(これもあくまで想像です)
いずれにしても「こうすれば受かります」と言えるようなものではありません。「40代でブランクがあると受からないのでは」と不安な方がいたら、こういうこともあるとだけお伝えしておきます。

40代主婦が正社員になる不安は、正直あります
決まったからといってすっきりしたわけではありません。
正社員になるということは、扶養内でやりたかったことをあきらめるということでもあります。
子どもの習いごとの送迎。夕方の時間。自分の体力。どれも、これまでどおりにはいきません。本当は9〜16時で働きたかったのです。 それが叶わなかったから、こうなりました。
働きはじめる9月には、仕事を離れて9か月になります。それだけでも不安です。
そして何より、またワンオペになること。前は5分で帰れたので、なんとか回っていました。今度はそうはいきません。
今からできることとして、子どもたちにできるお手伝いをお願いしはじめました。どこまで回るかは始まってみないとわかりません。
📝 まとめ:扶養内パートが見つからない40代主婦へ
たどった道をもう一度並べておきます。
- 在宅で稼ぎたくて動いた(Webライター・ブログ・クラウドワークス エージェント)→ どれも「来月の生活費」にはならなかった
- 7月、本気で外の求人を見はじめた
- 希望は扶養内・9〜16時・事務・車で20分以内 → 見つからなかった
- 派遣は通勤40分と雇い止めの不安であきらめた
- 制度上、扶養内におさめると週3日しか働けないとわかった
- パートのフルタイムはボーナスも昇給もなく働き損に思えた
- 46歳。正社員で滑り込めるのは今がギリギリかもしれないと思った
- ハローワークで探し直し、2社目で決まった
扶養内にこだわり続けて求人を眺めているよりは、前に進めたのかなと思っています。
働きはじめてどうだったかは、また改めてここに書きます。


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