専業主婦になって半年、また働きたくなった。40代のリアルな仕事探し

PCを使って仕事中の女性のイメージ お金と暮らし

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専業主婦になって、半年が過ぎました。

最近のわたしは、求人を眺めながら「そろそろ働かなきゃな」と考える日が増えました。理由は、お金の不安です。これから子どもにかかる教育費や、自分たちの老後のことを考えると、このままでいいのかなという気持ちが大きくなってきました。

でも、いざ探してみると、現実はなかなか厳しくて。地方だから求人そのものが少ないし、希望の働き方となると、さらに見つかりません。

同じように「そろそろ働きたいけれど、どうしよう」と迷っている方に、40代・ブランクありのわたしが今ぶつかっている現実を、正直に書いてみます。

💭 専業主婦になって気づいた、意外な本音

正直に言うと、わたしには「家にいるのが嫌」とか「外の人とつながりたい」という気持ちは、まったくありません。むしろ、自分でもびっくりしているくらいです。

すずらん
すずらん
家にいるの、ぜんぜん嫌じゃない…。自分でもびっくり。

若い頃は、あんなに外に出たかったのに。今は、家での暮らしがちっとも苦じゃないのです。

それでも働こうと思うのは、社会とつながりたいからでも、退屈だからでもなく——ただ、お金の不安があるからです。

わたしの希望は「扶養内・9〜16時」

最初に考えた希望は、扶養の範囲内で、9時から16時くらいまで働くことでした。

理由は、子どもの習いごとの送迎があるからです。それに、以前ワンオペでフルタイムの仕事をして、音を上げてしまった経験もあります。だから今度こそ、無理のない時間で働きたいと思っていました。

探してぶつかった「地方の現実」

今は失業給付をもらいながら、ハローワークで仕事を探しています。これまでは派遣会社に登録して求職活動をすることが多かったのですが、改めて探してみると、地方の現実はなかなか厳しいものでした。

ハローワークに通ってみて

ハローワークは対面で相談できますが、「積極的に紹介してくれる」という感じではなく、やっぱり自分で動かないとだめなのかな、というのが正直な印象です。

わたしの場合、パート・事務・近場という条件で探しているせいか、条件的に厳しいようで、行くたびに「該当するところはないですね……」で終わってしまいます。自分でも調べていてわかっているので、窓口での会話は1分ほどで終わることもあります。

すずらん
すずらん
今日も「該当なし」か…。

派遣会社はどうか

派遣も考えていますが、また登録からしなければならないのかな、と少し迷っています。以前登録していた会社が数社あるので、そこにいい求人があればいいのですが。ただ、派遣はフルタイムの求人が多い印象で、扶養内・時短という希望に合うものは、なかなか見つかりません。

💰 扶養内で働くなら、いくらまで?「年収の壁」を整理

「扶養内で働きたい」と思ったとき、いちばん気になるのが「いくらまで稼いでいいの?」ということですよね。わたしも、ここが知りたくて調べました。

まず大事なのが、「壁」には大きく2種類あるということ。ここがごちゃ混ぜになると分かりにくいので、分けて整理します。

🟦 ①税金の壁(所得税)

あなた自身が所得税を払うかどうかのラインです。年収でおよそ160万円ほどまではゼロ。超えると、少しずつかかります。(昔の「103万円の壁」が、2025年の改正で大きく上がりました)

🟩 ②社会保険の壁(健康保険・年金)

自分で社会保険料を払うか=夫の扶養から外れるかのラインです。目安は「週20時間」と「年収130万円」。超えると、手取りがぐっと減ります。なお、「週20時間ちょうど」も対象に入るので、扶養内をねらうなら20時間“未満”にするのがポイントです。

この2つは別々の制度なので、分けて考えるのがコツです。そして、手取りに大きくひびくのは②の社会保険のほう。だから、まずは②を意識すると分かりやすいです。

パート主婦が手取りで意識したいのは、おもに社会保険の壁です。ここを超えると、夫の扶養から外れて自分で社会保険料を払うことになり、手取りが減る場合があります。

年収の壁何が起きる?
106万円勤め先の規模や働く時間などの条件を満たすと、自分で社会保険に加入することになります
130万円夫の社会保険の扶養から外れ、自分で社会保険に加入することになります

💡 社会保険の「壁」は、これから広がっていきます

・「106万円(月8.8万円以上)」という賃金の条件も、撤廃が決まっています。時期は2026年10月からと見られていますが、正式には政令で決まります(法改正から3年以内)。

・勤め先の規模の条件(今は従業員51人以上)も、10年ほどかけて段階的に引き下げられ、最終的にはすべての企業が対象になります。こうして対象が広がると、いずれは規模や金額にかかわらず「週20時間以上働くと社会保険に加入」という形に近づいていきます。

(出典:厚生労働省/2025年の年金制度改正法)

なお、以前よく聞いた「103万円の壁(所得税)」は、2025年の税制改正で大きく引き上げられました(出典:国税庁)。いまは本人に所得税がかかり始める年収はもっと高くなっているので、昔ほど気にしなくてよくなっています。

では、実際にどう働けば扶養内におさまる?

「時間で抑える」「日数で抑える」など、いくつかパターンを考えてみました。「週20時間未満なら社会保険の加入対象にならない」を目安にした例です(この基準は今後、すべての勤め先に広がっていきます)。

抑え方働き方の例週の労働時間月収の目安※
① 1日短め・日数多め1日4時間 × 週4日16時間約7万円
② 時間そこそこ・日数少なめ1日6時間(9〜16時)× 週3日18時間約8万円
③ 1日長め・日数最少1日8時間 × 週2日16時間約7万円

※時給1,050円で計算。最低賃金は地域によって異なり、2025年度は全国でいちばん低い県でも1,023円、全国平均は1,121円です(出典:厚生労働省「令和7年度 地域別最低賃金」)。

どのパターンでも、週の労働時間はだいたい16〜18時間。1か月の収入は7〜8万円ほどが目安です。勤め先によっては「週20時間」ではなく「年収130万円未満かどうか」で判定される場合もあるので、最終的には勤め先やお近くの窓口で確認すると安心です。

つまり、「扶養に入ったまま働きたい」なら、意識したいのは「働く時間(週20時間)」と「年収130万円」です。これからは、106万円という”金額”よりも、週20時間を超えるかどうかが境目になっていきます。ここを超えると、自分で社会保険料を払うことになります。逆に、扶養を抜けてしっかり働くと決めるなら、これらの壁は気にしなくて大丈夫。しっかり働いて社会保険に入ると、将来もらえる年金が増えるという考え方もあります。このあたりの詳しい話は、別の記事にまとめています。

▶ 関連記事:扶養の壁と主婦年金のこれからについてはこちら

🤔 でも、扶養内で働くのってかなり難しい

ここまで調べて、わたしはあることに気づきました。

これから社会保険の対象がどんどん広がって、いずれは「週20時間以上働くと加入」が基本になっていきます。わたしが希望している9〜16時(お昼休憩1時間で実働6時間)で計算すると——週3日でちょうど18時間、週4日だと24時間。つまり扶養の範囲(週20時間未満)におさえようとすると、週3日くらいしか働けないことになります。

しかも、わたしが希望している事務の仕事で、「週2〜3日だけ」という募集は、これまであまり見かけたことがありません。

最低賃金は2025年度で全国平均が時給1,121円、いちばん低い県でも1,023円です(出典:厚生労働省「令和7年度 地域別最低賃金」)。仮に時給1,050円とすると、週3日・1日6時間で、月の収入はだいたい8万円ほど。

こうして計算してみると、「扶養内で、ほどよく働く」というのは、言葉で言うほど簡単ではないんだなと実感しました。しっかり稼ごうとすれば扶養を外れてしまうし、扶養にこだわれば働ける日数が限られてしまう。なかなか、ちょうどいいところが見つかりません。

扶養に入る?それとも抜ける?メリットとデメリット

「この条件だと、これからは扶養内で働くのは難しいかもしれない」。そう思ったので、思いきって扶養を抜けて働く場合のことも調べてみました。

扶養内で働く場合

  • ◯ メリット:自分で社会保険料を払わなくてよく、手取りが多く残ります(扶養に入っている間は、国民年金の保険料の負担もありません)
  • △ デメリット:働ける時間や収入に上限ができます。将来もらえる年金は、基礎年金が中心になります

扶養を抜けて働く場合(社会保険に加入)

  • ◯ メリット:厚生年金に加入できて、将来もらえる年金が増えます。病気やケガで働けないときの「傷病手当金」など、いざというときの保障も手厚くなります。保険料は会社と半分ずつなので、全額が自己負担になるわけではありません。収入の上限を気にせず働けます
  • △ デメリット:社会保険料や税金の分、手取りが減ります。壁を少し超えただけだと、かえって手取りが減ってしまう「働き損」になることもあります(ただし、しっかり働いて収入を増やせば、手取りは回復します)

(参考:厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」)

将来の年金や保障のことを考えると、扶養を抜けてしっかり働くのも一つの道なのかもしれません。でも、子どもとの時間や自分の体力のことを思うと、なかなか答えが出ません。

📝 今のわたしの結論

正直に言うと、まだ探し中です。

最近は、フルタイムも検討しようかな、と思いはじめています。でも、また子どもと向き合う時間が減ることには、不安があります。それでも、これからの教育費や老後を考えると、甘いことは言っていられないのかな、とも思うのです。

考えているうちに、わたしの場合はこういう二択なのかもしれない、と思うようになりました。事務の仕事にこだわるなら、扶養のことはいったん置いておく。扶養にこだわるなら、事務以外の仕事も考えてみる。どちらも手に入れるのは、なかなか難しそうです。

スキルがあるわけではないけれど、在宅ワークも調べてみようかな、とも思っています。じつは以前、Webライターの仕事を1か月ほどがむしゃらにやってみたことがあるのですが、応募して受けた面接は3回とも、情報商材に誘導されるような怪しいものでした(笑)。在宅ワークには、そういう「うまい話」も少なくない印象なので、慎重に見極めたいと思っています。

わたしには一般事務の経験しかなくて、売りになるようなスキルもありません。もう若くもない。正直、不安しかないというのが本音です。

でも、同じように迷いながら一歩を踏み出そうとしている人は、きっとたくさんいるはず。この仕事探しの続きも、またここに書いていけたらと思います。

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