足が遅くてもいい、と決めた母の話。ダントツビリの娘と12年

運動会の徒競走のイメージ画像 家族のこと

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娘は、ダントツでビリです。

ビリというだけでは伝わりません。大差をつけてのビリ。後ろに誰もいないどころか、前の子との距離が際立つほどのビリ。幼稚園の徒競走からずっと、それは変わっていません。

小さい頃の娘は、外遊びよりも室内で絵を描く方が好きでした。急に走り出してわたしを困らせるようなことは一度もなく、いつもぴったりわたしの横に張り付いていました。「よっぽどわたしのことが好きなんだな」と微笑ましく思っていましたが、今になって思います。

単純に、走るのが嫌いだったのかもしれません(笑)

胸が痛かった、あの日のこと

幼稚園の徒競走でもビリでしたが、正直あまり気にしていませんでした。

ショックを受けたのは、小学1年生のときの運動会でした。

その年は全校生徒が参加する全員リレーがあって、娘は第一走者に選ばれました。鈍足な娘が、第一走者。スタートの瞬間から大きく差をつけられ、そのままの順位でゴール。明らかに娘が足を引っ張っていました。

つらかったのは、1年生の娘ですら「自分のせいだ」とわかっていたことです。

個人の徒競走でビリなら、それはそれでいい。でも、誰かの結果に影響してしまうことがとても怖かった。翌年から全員リレーはなくなりました。正直、かなりほっとしたのを覚えています。

すずらん
すずらん
個人の徒競走でビリなら、それはそれでいい。でも、誰かの結果に影響してしまうことがとても怖かった。

校内マラソン大会は毎年冬にあります。娘は大差でビリの記録を更新し続けています。

💬 「高学年になれば速くなるよ」

周りの大人たちはよく、こう言いました。

1年生のときの担任の先生、職場の同僚、ママ友。善意で、「きっと大丈夫」のつもりで言ってくれる言葉です。

「わたしも小さい頃は遅かったけど、速くなったよ」
「女の子は成長が早い分、後から変わるよ」
「高学年になれば足が伸びてくるから、きっと大丈夫」

そのたびに「そうかもしれない」と思っていました。わたし自身も娘にそう言い聞かせていた時期があります。

でも娘は今、小学6年生。最下位脱出はかなわず、今に至ります。

わたしたち夫婦は、運動が得意でした

夫はサッカー部。わたしはバスケ部で、陸上と水泳も兼部していました。リレーの選手に選ばれることもありました。運動会や部活は活躍の場で、練習がつらいこともありましたが、達成感や楽しかった記憶の方が強いです。

だからこそ、娘の「走れなさ」は少し不思議でした。なぜ、という気持ちがなかったといえば嘘になります。

でも、走らされることを娘が嫌がっているのはわかっていました。

選んだのは「強制しない」こと。体を動かすことより、娘がやりたいと言ったことを応援しようと決めました。

小さなバレリーナのイメージ画像

🩰 バレエを始めて、辞めた

年中からクラシックバレエを始めました。週2回のレッスン、小学5年生の夏まで続けました。

上手ではありませんでした。先生にも怒鳴られてばかりで、「無理しなくていいよ」と何度も伝えました。でも娘は続けました。

やめたのは、心が折れたからです。先生の厳しさ、どんどん開いていく友達との差。華やかで煌びやかな世界とは裏腹に、色々なルールがある特殊な世界で、親としても金銭的にも体力的にも負担が大きく、良い思い出は少ないです。一緒に頑張ったお友達やママ友にはとても恵まれましたが。

剣道、始めてまだ半年

今は剣道を習っています。始めてまだ半年、試合に出たことはありません。女子はほとんどいない中、週3回、楽しそうに通っています。

準備運動で走るのは、やっぱり一番後ろですが。

試合に出るようになって団体戦を経験したら、傷つくこともあるかもしれません。でも、その気持ちをバネに頑張ってくれたら嬉しいな、と思っています。

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バレエは、無駄じゃなかった

バレエも剣道も、娘は「上手ではない」。それは変わっていません。

でも今、娘のダンスを見るとこう思います。

手先まで気にした優雅な動き。クラスで一番上手いんじゃないか(親の欲目もあるかもしれないけれど)。

バレエも無駄じゃなかったな、と。今は素直にそう思えます。

そしてもうひとつ気づいたことがあります。

運動が得意だったわたしは、実は「上手くなれないかもしれないことを続ける」という経験が、あまりありませんでした。苦手なものは早々に諦めてきたし、得意なことの中で頑張ってきた。

娘はそれをずっとやっています。ビリでも、へたでも、続けている。

それはもしかしたら、わたしには持っていないものかもしれません。

💡 娘から気づかされたこと

運動が得意だったわたしは、実は「上手くなれないかもしれないことを続ける」という経験がありませんでした。苦手なものは早々に諦めてきたし、得意なことの中で頑張ってきた。

娘はそれをずっとやっています。ビリでも、へたでも、続けている。それはもしかしたら、わたしには持っていないものかもしれません。

💦 もっとやれることがあったかな、と少し思う

6年生の運動会は、まだこれからです。

運動は嫌い、体育も嫌い、とはっきり言う娘。通知表も、体育だけ数字が違います。

でもこんなことも思います。「得意を伸ばせばいい」というわたしの判断は、正しかったのか。

不得意なものがあるのは仕方ない、は正しい。でも「頑張れ、練習しよう」と背中を押すことも、親にはできたんじゃないか。得意を伸ばすことと、苦手と向き合うことは、どちらかひとつじゃなくてよかったんじゃないか。

正解は、わかりません。

それでいい、と思っていること

娘は不思議と体力があります。散歩や歩くことは大好きで、長距離を歩いてもへっちゃらです。

走るのは嫌い。でも歩くのは好き。それでいい、とわたしは思っています。

すずらん
すずらん
もし娘が「走る練習がしたい」と言ったら、一緒に走ります。他のスポーツをやりたいと言ったら、全力でサポートします。いつだって一番の味方だよ、と伝え続けようと思います。

何が正解だったかは今もわかりませんが、娘のことを「ダメだ」と思ったことは一度もないし、これからもないと思います。

いつだって一番の味方だよ、と伝え続けようと思います。

📝 まとめ

  • 娘は幼稚園からずっと、ダントツでビリ
  • 1年生の全員リレーで「誰かの結果に影響する」ことの怖さを知った
  • 「高学年になれば変わる」を信じていたが、変わらなかった
  • バレエ7年、剣道半年。上手くはないけれど続けてきた
  • 娘には「苦手でも続ける力」がある——それはわたしにはないものかもしれない
  • 今も「もっとやれることがあったか」と思う気持ちはあるけれど、一番の味方でいると決めている

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