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娘は、ダントツでビリです。
ビリというだけでは伝わりません。大差をつけてのビリ。後ろに誰もいないどころか、前の子との距離が際立つほどのビリ。幼稚園の徒競走からずっと、それは変わっていません。
小さい頃の娘は、外遊びよりも室内で絵を描く方が好きでした。急に走り出してわたしを困らせるようなことは一度もなく、いつもぴったりわたしの横に張り付いていました。「よっぽどわたしのことが好きなんだな」と微笑ましく思っていましたが、今になって思います。
単純に、走るのが嫌いだったのかもしれません(笑)
胸が痛かった、あの日のこと
幼稚園の徒競走でもビリでしたが、正直あまり気にしていませんでした。
ショックを受けたのは、小学1年生のときの運動会でした。
その年は全校生徒が参加する全員リレーがあって、娘は第一走者に選ばれました。鈍足な娘が、第一走者。スタートの瞬間から大きく差をつけられ、そのままの順位でゴール。明らかに娘が足を引っ張っていました。
つらかったのは、1年生の娘ですら「自分のせいだ」とわかっていたことです。
個人の徒競走でビリなら、それはそれでいい。でも、誰かの結果に影響してしまうことがとても怖かった。翌年から全員リレーはなくなりました。正直、かなりほっとしたのを覚えています。

校内マラソン大会は毎年冬にあります。娘は大差でビリの記録を更新し続けています。
💬 「高学年になれば速くなるよ」
周りの大人たちはよく、こう言いました。
1年生のときの担任の先生、職場の同僚、ママ友。善意で、「きっと大丈夫」のつもりで言ってくれる言葉です。
「女の子は成長が早い分、後から変わるよ」
「高学年になれば足が伸びてくるから、きっと大丈夫」
そのたびに「そうかもしれない」と思っていました。わたし自身も娘にそう言い聞かせていた時期があります。
でも娘は今、小学6年生。最下位脱出はかなわず、今に至ります。
わたしたち夫婦は、運動が得意でした
夫はサッカー部。わたしはバスケ部で、陸上と水泳も兼部していました。リレーの選手に選ばれることもありました。運動会や部活は活躍の場で、練習がつらいこともありましたが、達成感や楽しかった記憶の方が強いです。
だからこそ、娘の「走れなさ」は少し不思議でした。なぜ、という気持ちがなかったといえば嘘になります。
でも、走らされることを娘が嫌がっているのはわかっていました。
選んだのは「強制しない」こと。体を動かすことより、娘がやりたいと言ったことを応援しようと決めました。

🩰 バレエを始めて、辞めた
年中からクラシックバレエを始めました。週2回のレッスン、小学5年生の夏まで続けました。
上手ではありませんでした。先生にも怒鳴られてばかりで、「無理しなくていいよ」と何度も伝えました。でも娘は続けました。
やめたのは、心が折れたからです。先生の厳しさ、どんどん開いていく友達との差。華やかで煌びやかな世界とは裏腹に、色々なルールがある特殊な世界で、親としても金銭的にも体力的にも負担が大きく、良い思い出は少ないです。一緒に頑張ったお友達やママ友にはとても恵まれましたが。
剣道、始めてまだ半年
今は剣道を習っています。始めてまだ半年、試合に出たことはありません。女子はほとんどいない中、週3回、楽しそうに通っています。
準備運動で走るのは、やっぱり一番後ろですが。
試合に出るようになって団体戦を経験したら、傷つくこともあるかもしれません。でも、その気持ちをバネに頑張ってくれたら嬉しいな、と思っています。
▶ 関連記事:子どもの剣道を始めるにあたって気になることについてはこちら
バレエは、無駄じゃなかった
バレエも剣道も、娘は「上手ではない」。それは変わっていません。
でも今、娘のダンスを見るとこう思います。
手先まで気にした優雅な動き。クラスで一番上手いんじゃないか(親の欲目もあるかもしれないけれど)。
バレエも無駄じゃなかったな、と。今は素直にそう思えます。
そしてもうひとつ気づいたことがあります。
運動が得意だったわたしは、実は「上手くなれないかもしれないことを続ける」という経験が、あまりありませんでした。苦手なものは早々に諦めてきたし、得意なことの中で頑張ってきた。
娘はそれをずっとやっています。ビリでも、へたでも、続けている。
それはもしかしたら、わたしには持っていないものかもしれません。
💡 娘から気づかされたこと
運動が得意だったわたしは、実は「上手くなれないかもしれないことを続ける」という経験がありませんでした。苦手なものは早々に諦めてきたし、得意なことの中で頑張ってきた。
娘はそれをずっとやっています。ビリでも、へたでも、続けている。それはもしかしたら、わたしには持っていないものかもしれません。
💦 もっとやれることがあったかな、と少し思う
6年生の運動会は、まだこれからです。
運動は嫌い、体育も嫌い、とはっきり言う娘。通知表も、体育だけ数字が違います。
でもこんなことも思います。「得意を伸ばせばいい」というわたしの判断は、正しかったのか。
不得意なものがあるのは仕方ない、は正しい。でも「頑張れ、練習しよう」と背中を押すことも、親にはできたんじゃないか。得意を伸ばすことと、苦手と向き合うことは、どちらかひとつじゃなくてよかったんじゃないか。
正解は、わかりません。
それでいい、と思っていること
娘は不思議と体力があります。散歩や歩くことは大好きで、長距離を歩いてもへっちゃらです。
走るのは嫌い。でも歩くのは好き。それでいい、とわたしは思っています。

何が正解だったかは今もわかりませんが、娘のことを「ダメだ」と思ったことは一度もないし、これからもないと思います。
いつだって一番の味方だよ、と伝え続けようと思います。

📝 まとめ
- 娘は幼稚園からずっと、ダントツでビリ
- 1年生の全員リレーで「誰かの結果に影響する」ことの怖さを知った
- 「高学年になれば変わる」を信じていたが、変わらなかった
- バレエ7年、剣道半年。上手くはないけれど続けてきた
- 娘には「苦手でも続ける力」がある——それはわたしにはないものかもしれない
- 今も「もっとやれることがあったか」と思う気持ちはあるけれど、一番の味方でいると決めている
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