不登校の子はどう過ごしてる?増える理由と選択肢を調べてみた

教室のイメージ 家族のこと

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最近、息子のクラスにも学校に来られない子がいると聞きました。去年のクラスにもいて、今年もいる。

「うちの子は今日も元気に行けた」——そのことにほっとしている自分がいる一方で、なぜか少し罪悪感があります。来られない子の気持ちも、見守るお父さんお母さんの気持ちを考えると、胸が苦しくなります。

息子は学校も友達も先生も大好きで、「クラス全員が揃うといいな」といつも言っています。その言葉が、余計にわたしの心に刺さります。

息子
息子
クラス全員が揃うといいな

「もし我が子が…」と考えると怖い。でも、知っておくことが大事だと思って、調べてまとめてみました。

🏫 クラスに来られない子、感覚より多かった

「昔はもっと少なかったよね」という感覚、実はデータでもはっきり出ています。

文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、2024年度の小・中学校の不登校児童生徒数は35万3,970人

区分人数割合
小学校13万7,704人全体の2.3%
中学校21万6,266人全体の6.8%

中学校では、30人クラスに約2人が不登校に相当する計算です。

わたしが「クラスに1〜2人いる感覚」と思っていたのは、まさにそのとおりでした。自分の学生時代(田舎育ちで、クラスにそういう子がいた記憶がありませんでした)と比べると、大きく変わっていると感じます。

すずらん
すずらん
「クラスに1〜2人いる」という感覚、やっぱり合ってたんだ…

さらに、「部分登校」「保健室だけ行く」「仮面登校(気持ちは行きたくないけど行っている)」を含めると、中学生の約5人に1人が不登校または不登校傾向にあるという調査もあります(認定NPO法人カタリバ調べ)。

学校という場所に複雑な気持ちを抱えている子は、数字よりずっと多いのかもしれません。

💡 「仮面登校・不登校傾向」とは?

不登校は「年間30日以上欠席」が公式の定義ですが、「行きたくないのに無理して行っている」子も実はたくさんいます。こうした不登校傾向の子まで含めると、中学生の約5人に1人に相当するという調査もあります(認定NPO法人カタリバ調べ)。

📚 保健室登校の子は、どんなふうに過ごしているの?

「保健室にいる」と聞いても、具体的にどう過ごしているのかイメージしにくいですよね。

保健室登校とは、教室には入れないけれど保健室や相談室などには来ることができる状態のこと。授業には出ず、養護教諭(保健室の先生)と過ごしながら、「学校という場所にいること」を積み重ねていきます。

1

朝、無理せず登校

「今日は教室には行けないけど、学校には行く」という状態からスタートします。

2

保健室・相談室で過ごす

授業には出ず、養護教諭(保健室の先生)と過ごしながら「学校にいる」時間を積み重ねます。

3

少しずつ教室に慣れていく

本人のペースで、教室のそばを歩く・短時間参加するなど少しずつ復帰を目指します。

息子の話を聞いていると、「保健室で勉強している子がいる」と教えてくれることがあります。わたしは「人それぞれ苦手なことがあるから、その子のペースで頑張ればいいよね」と話しています。

近年は「校内教育支援センター」を設置する学校も増えており、保健室とは別に少人数でゆっくり過ごせる部屋を用意する学校もあります。2024年時点で全国の公立小・中学校の46.1%に設置されています(文部科学省調べ)。

「学校には来ている」という安心感を保ちながら、本人のペースで過ごせる場所として機能しています。

学校のイメージ画像

こんな選択肢がある——学校以外の居場所

学校に毎日通うことだけが選択肢ではありません。今は、さまざまな居場所や学び方が整ってきています。

昔はこういった受け入れ先がほとんどなかったはずで、その点では今の子どもたちの方が「逃げ道」が多いとも言えます。

教育支援センター(適応指導教室)

市区町村の教育委員会が運営する公的な支援施設です。全国に1,743カ所あり(文部科学省調べ)、学習支援や生活リズムの立て直しをサポートしてくれます。費用は基本的に無料で、在籍している学校の出席日数として認められる場合もあります。

フリースクール

民間が運営する教育の場。NPOや個人経営などさまざまな形態があり、学習だけでなく体験活動や人との関わりを重視するところも多いです。ただ、都市部には多くても、田舎では選択肢が限られるのが現実です。わたしが住む地域でも、調べてみると近くにはほとんどない状況でした。

オンライン学習・在宅学習

コロナ禍以降、オンラインで授業を受けられる環境が整い、自宅にいながら学べる選択肢も増えています。

息子
息子
真面目に受けていられる気がしない

勉強が苦手でしぶしぶしか取り組まないタイプなので、たしかにオンラインは向かないだろうな、と苦笑いしました。子どもの性格によって、合う・合わないはありそうです。

ゲームやSNSが充実して、家にいながら誰かと繋がれる今の時代だからこそ、在宅での学び方は以前より現実的になってきた面もあります。一方で、生身の人間との関わりや集団生活の中でしか学べないこともたくさんあると思うから、難しいところですよね。

通信制高校

中学卒業後の進路として、通信制高校という選択肢もあります。自分のペースで単位を取得でき、全日制とは違うやり方で高校卒業資格を目指せます。

💭 もし我が子が「行きたくない」と言ったら——親としての本音

正直に言うと、我が子がそうなったとき、うまく対応できる自信がありません。

「何とか行かせなきゃ」と働きかけてしまいそうで。「レールから外れたら…」という不安が先に来てしまいそうで。

実はわたし自身、学校があまり好きではありませんでした。優等生で、特に何が嫌だったわけでもないのに、「行かなくていいなら行きたくなかった」という感覚がずっとありました。だからこそ、我が子の気持ちはわかってあげられるつもりでいる。でも、いざそうなったとき、冷静でいられるかどうかは別の話です。

専門家が口を揃えて言うのは、「まず子どもの気持ちを受け止めること」です。

⚠️ やってはいけないNG対応

  • 無理やり登校させようとする
  • 「なんで行けないの?」「誰かにいじめられたの?」としつこく原因を聞く
  • 「なんでみんなは行けてるのに!」と感情的に言う
  • 何もせず放置する

子どもが一番傷つくのは「わかってもらえない」と感じるとき。まずは「つらいんだね」と受け止めることが大切だとされています。

わたしは子どもたちが小さい頃から「いつでも味方だよ」「もし学校がつらくなったらちゃんとお話しよう。無理に行かなくても、道はあるはずだから」と話してきました。

すずらん
すずらん
いつでも味方だよ。無理に行かなくても、道はあるはずだから、ちゃんとお話しよう。

実際にそうなったとき、本当にそう動けるかはわかりません。それでも、言葉だけでも伝えておくことに意味があると思っています。

娘のこと——「今日も行けた」に毎日ほっとしている

実は、娘は友達作りがあまり得意ではありません。本人いわく「陽気な男子には嫌われている気がする」とのこと(優等生気質で、つい余計なひとことを言ってしまうタイプかもしれません…)。

だから、「今日も行けた」「今日も大丈夫そうだった」に、毎朝静かにほっとしている自分がいます。

「いつ行きたくないと言い出すかわからない」という緊張感。そのくせ、息子は「全員揃うといいな」と無邪気に言う。その温度差に、親として複雑な気持ちになることもあります。

だからこそ、「選択肢があること」を知っておきたいと思いました。追い詰められる前に「こういう道もある」と伝えられる親でいたい。学校に行けなくなったとしても、その子の人生が終わるわけじゃない——頭ではわかっていても、いざそうなったら冷静でいられる保証はないから。知識として持っておくことが、わたし自身への備えだと感じています。

📖 不登校について、もっと知りたいときに

知識として手元に置いておきたい、親向けのおすすめ本を2冊紹介します。

NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書

不登校の子どもたちへの支援で知られるNPO法人カタリバが監修した一冊。親子で一緒に読める構成で、Amazonカテゴリでベストセラー1位を獲得しています。信頼できる支援団体が作った本なので、初めて手に取る一冊としておすすめです。

学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで

不登校を経験したお母さんによるマンガ。実体験をもとに描かれているので、「正解がわからない」と感じている親御さんの気持ちに寄り添ってくれます。マンガなので読みやすく、「まず1冊」という方にぴったりです。

📝 この記事のまとめ

  • 小中学校の不登校は2024年度で35万人超え。中学では30人クラスに約2人の計算(出典:文部科学省 令和6年度調査)
  • 「仮面登校」など不登校傾向まで含めると中学生の約5人に1人という調査もある(出典:認定NPO法人カタリバ)
  • 保健室登校・校内支援センター・フリースクール・教育支援センターなど、居場所の選択肢は増えている(田舎では少ないのが現実)
  • 親の対応で大切なのは「まず受け止めること」。しつこく原因を聞いたり無理やり行かせようとするのはNG
  • 「いつでも味方」という言葉は、今日からでも伝えられる

「知っておく」だけで、少し怖さが減る気がします。何かあったとき、あわてず子どもに向き合えるように——これはわたし自身への備忘録でもあります。

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