40代で退職を決めた日のこと|限界だった私のリアルな体験談と、辞める前に知っておきたいこと

心のこと

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「もう限界かもしれない」——そう思いながらも、なかなか踏み出せない日々が続いていました。

40代。次の仕事が見つかる保証はどこにもありません。収入が途絶える不安。夫に頼ることへの罪悪感。

それでも、ある朝「今日で最後だ」と思えたとき、不安よりも先に安堵が押し寄せてきました。

この記事では、40代で退職を決めた私のリアルな体験談と、同じように悩んでいる方に向けて、退職前に知っておきたかったことをまとめています。

この記事でわかること

  • 40代主婦が退職を決めるまでの葛藤と心境の変化
  • 「辞めどき」のサインの見分け方
  • 退職日当日に何が起きたか(リアルな体験談)
  • 退職前にやっておくべきこと
  • 退職後に必要な手続き一覧
  • 失業給付で私が後悔したこと

限界だった毎日|退職を決めるまでの葛藤

初日からあった違和感

今日、やっと職場から解放されます。

初日から、どこか違和感はありました。でも、自宅や学校から近いし、辞めたら次があるかわからないし……そんな言い訳を重ねながら、耐えてきました。

次々と心を病んで辞めていく人たち

次々と、心を病んで辞めていく人たちがいました。優しくて、理不尽に立ち向かえず、言葉を飲み込んで静かに去っていく人たち。

もちろん、仕事が合わずに契約を切られる方もいました。

時間がなく、教える余裕がない。それも理解できます。でも、初めての仕事で戸惑い、不安になり、確認が増えるのは当然のことだと思うのです。

何度も聞かれればイライラする気持ちもわかります。けれど、伝え方って、とても大切ですよね。

「自分が我慢すればいい」の限界

怖くて、説明も十分ではない。ある程度わかっている人にしか通じない説明。だから、みんな私のところに聞きに来ます。

本当は、教えてあげたい。でも私は、チームの中で一番仕事を抱え、一番時間に追われていました。

手を止めれば、「こっちを優先して」と周囲から責められる。そんな毎日でした。

夏に退職の意向を伝えて、気づけば年末になっていました。

忙しいのはわかるから、下を育てるか、新しい人を入れてほしい。そう伝えて、様子を見ていました。

結局、新しい人が入ったのは退職日の、たった2週間前でした。

争いごとが嫌いで、「自分が我慢すればいい」と思いがちで、仕事が増えても黙々とこなしていた私が、本当に辞めるとは思っていなかったのかもしれません。

眠れない。食べられない。それでも出社した日々

眠れない夜が続きました。動悸がして、理不尽さに涙をこらえた日もありました。プレッシャーで手が震えたこともあります。

朝は吐き気がして、それでも何とか家を出て、気合いだけで仕事をこなす毎日でした。

毎朝4時半に起きて、朝ごはんの準備、夜ごはんの仕込み(温めるだけで食べられるように)、洗濯——家事を終わらせてから出社するのが日課でした。早めに布団に入っても全然眠れず、そのまま朝を迎えてしまう日が何度もありました。

私の収入がなくなって、子どもたちに不自由な思いをさせないだろうか。余裕のない家計になるのはわかっていました。

葛藤がなかったわけではありません。

40代。次の仕事が見つかる保証なんて、どこにもない。

それでも、もう限界でした。

あなたの「辞めどき」かもしれないサイン

「簡単に辞めるべきではない」——それは大前提です。

でも、心や体が限界を超えてしまったら、回復にもっと長い時間がかかります。私自身の経験を振り返ると、以下のようなサインが出ていました。

サイン私の場合
眠れない夜が続く早く布団に入っても全然眠れず、そのまま朝を迎えていました
食欲がなくなる・吐き気がする朝は吐き気をこらえながら出社していました
体に症状が出る(動悸・手の震え)プレッシャーで手が震える日がありました
「トラブルがなかった日」が良い日になる楽しいことではなく、トラブルの有無だけが日々の基準に
人が次々と辞めていく環境心を病んで静かに去る方が何人もいました
退職を伝えても状況が変わらない夏に伝えたのに、後任が入ったのは退職2週間前
「自分が我慢すればいい」が口癖になる仕事が増えても黙々とこなし続けていました

すべてに当てはまる必要はありません。でも、いくつか思い当たるなら、心と体が「もう限界だよ」とサインを出しているのかもしれません。

退職日当日|解放と不安、そして「優しさ」に救われた一日

最終日もいつも通り、バタバタでした

いつも通り、朝からバタバタと仕事に追われた一日でした。毎日忙しく、シュレッダーにかける書類の整理も、私物の片付けも、結局最終日まで手付かずのまま。

マニュアル化されていない仕事も多く、ケースバイケースで自己判断が求められる業務でした。新しいことが起こるたびに資料を印刷し、付箋でメモを足していく日々。

気づけば、お手製のマニュアルファイルが山積みになっていました。ファイルから書類を抜き、付箋やホチキスを外すだけでも一苦労。

ひっそり消えたかったのに

転居や妊娠など、やむを得ない理由での退職ではない分、罪悪感もあり、できることなら人知れず、ひっそり消えてしまいたかったのが本音です。

工場の事務職で、現場の方々と深く関わることは多くありませんでしたが、数人の方が別れを惜しんで声をかけてくださり、餞別までいただいて。

事務所の方々からは、業務終了時に花束と餞別品を手渡され、最後のときを迎えました。

主婦の私に嬉しいものや、ひとり時間に楽しめそうな嗜好品。選んでくださった方の気持ちが伝わってきて、申し訳なさと同時に、ありがたい気持ちでいっぱいでした。

「今までよく頑張ったね」

最後に退勤の打刻をして、社員証を返却した瞬間。「やっと解放された」という安堵と、「これからどうしよう」という不安が一気に押し寄せます。

駐車場へ向かう途中、心を許して相談に乗ってくれていた先輩がわざわざ見送りに来てくださって。

「今までよく頑張ったね」「ゆっくり休んでね」

涙が出そうになったことは、内緒です。

優しくしてくれて、ありがとうございました。大変な中で逃げ出してしまって、ごめんなさい。

伝えたいことはたくさんあったのに、口から出たのは「ありがとうございました」その一言だけでした。

振り返って思うこと

会社は、本当にいろいろな人の集合体です。

強い人、弱い人。怖い人、優しい人。要領の良い人、そうでない人。

振り返れば、優しくしてもらったこともたくさんあったのに、辛い日々の中では、それに気づけませんでした。

これ以上無理をして続けていたら、きっとどこかで潰れていたと思います。

それでも、「悪いことだけではなかったのかもしれない」と少しだけ思えた、退職日でした。

退職して唯一後悔していること|失業給付の落とし穴

退職してから一つだけ後悔していることがあります。

ハローワークに行って初めて知った、失業給付(基本手当)の所定給付日数のことです。

「わずか数日」で給付日数が変わる

自己都合で退職した場合、失業給付の日数は雇用保険の加入期間によって決まります。

雇用保険の加入期間所定給付日数
1年以上10年未満90日
10年以上20年未満120日
20年以上150日

(出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」)

私の場合、雇用保険の加入期間が10年にわずか数日足りず、120日ではなく90日になってしまいました。たった数日の差で、30日分の給付が変わるのです。

もし事前にこの仕組みを知っていたら、退職日を少しだけ調整していたかもしれません。

POINT:退職前に確認を!

雇用保険の加入期間は、ハローワークや会社の人事に問い合わせれば確認できます。10年・20年の節目が近い方は、退職日を数日ずらすだけで給付日数が大きく変わる可能性があります。

自己都合退職には「給付制限」もある

さらに、自己都合退職の場合は待機期間(7日間)に加えて、給付制限期間があります。2025年4月の改正で、以前の2ヶ月から1ヶ月に短縮されましたが(ハローワークインターネットサービスより)、それでもすぐにはもらえません。

もっと早くハローワークに相談に行っていればよかった、と今でも思っています。

40代で退職する前にやっておきたいこと

退職を経験して「もっと早く準備しておけばよかった」と感じたことをまとめます。

ただ、一つだけ伝えたいのは、追い込まれて辞めるとなると、準備まで気持ちがいかないということ。それが現実です。だから、完璧に準備してから辞めようと思わなくていいんです。でも、少しでも余裕があるうちに、以下のことだけは確認しておくと安心です。

やっておくことなぜ大事かポイント
生活防衛費の確認妻が働かなくても家計が回るか把握するため片働きになる場合、生活費の6ヶ月分が目安と言われています(※)
夫(パートナー)と話し合う収入減への不安を一人で抱え込まないため完璧な答えがなくても「話した」だけで気持ちが違います
雇用保険の加入期間を確認する失業給付の日数に直結するため10年・20年の節目が近いなら退職日を調整する価値あり
有給休暇の残日数を確認する消化できる分は使い切った方がいい退職1ヶ月前には確認を
退職後の手続きを調べておく退職してからでは頭が回らないことが多いこの記事の下にまとめました

※生活防衛費の目安は、共働き世帯で3〜6ヶ月分、片働き世帯で6ヶ月分、子どものいる世帯で6ヶ月〜1年分が一般的です(各種FP情報を参考)。夫の収入だけで最低限の生活費をまかなえるか、一度シミュレーションしておくと安心です。

退職後に必要な手続き一覧

退職してからは手続きが山のようにあります。期限があるものが多いので、リストにまとめておきます。

手続き期限の目安届け先
健康保険の切り替え(国民健康保険 or 任意継続 or 扶養)退職後14日以内(任意継続は20日以内)市区町村役場 or 健康保険組合
国民年金への切り替え退職後14日以内市区町村役場
失業保険(雇用保険)の申請離職票が届いたらすぐハローワーク
住民税の支払い方法確認退職月の翌月10日まで市区町村役場
確定申告の準備翌年2〜3月税務署

(出典:三菱UFJ銀行「退職したらやること」、マイナビ転職「退職手続きの流れ」を参考に作成)

まとめ|退職は「逃げ」じゃない

もっと頑張れたかもしれない。後悔する日が来るかもしれない。

それでも今は、ここまで耐えてきた自分をぎゅっと抱きしめてあげたいと思っています。

お疲れさま、私。少し休んで、心と体が元気になったら、また前を向けばいい。

退職を考えている方へのチェックリスト

  • 心や体にサインが出ていないか確認した
  • 家計と無収入期間のシミュレーションをした
  • 雇用保険の加入期間を調べた(10年・20年の節目に注意)
  • パートナーや信頼できる人に気持ちを話した
  • 退職後の手続きを事前にリストアップした
  • 「辞める=逃げ」ではないと、自分に言い聞かせた

実際に入ってみないとわからない職場環境。違和感を感じた瞬間に見切りをつけるべきだったのか。いつか環境が変わるかもしれない、自分が変われるかもしれないと耐えたことは、間違いだったのか。

正直、今でもわかりません。

でも、ひとつだけ確かなことがあります。心と体が壊れてしまったら、取り返すのにもっと時間がかかるということ。

同じように悩んでいるあなたの、小さな一歩のきっかけになれたら嬉しいです。

※この記事は個人の体験談です。深刻な状態が続いている場合は、心療内科やカウンセラーへの相談もご検討ください。

花束の写真

※退職後については後日追記致しました☺️

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