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子どもに「習い事、辞めたい」と言われた瞬間、正直なところ頭に浮かぶのはお金と時間のことです。
払い続けてきた月謝、送り迎えに費やしてきた日々、練習に付き合った夜——そういうものがざっと頭の中を駆け巡って、「え、なんで?」と聞き返してしまいました。
でも同時に、こうも思うんです。「真剣じゃなければ、続けていても意味がないよな」と。
習い事は本人のやる気がないと上達もしないし、惰性で続けることに何の意味があるのか。でも、その場の気分で辞めさせてしまっていいのか。——この葛藤、経験がある方、きっと多いと思います。
我が家にも数々の「辞めたい」がありました。うまくいったこと、後悔したこと、今も正解がわからないこと。体験談として、書いてみます。
🌿 「辞めたい」と言われたとき、正直どう感じたか
「辞めたい」の一言に、親はどう反応するのか。わたしの場合はこうです。
まず真っ先に、費やしてきた費用と時間のことが頭をよぎります。バレエなら月謝・発表会衣装代・送迎の日々。スイミングなら3歳から積み上げてきた時間。それだけの投資をしてきたのに、という気持ちは正直あります。
でも、すぐに「まあそうか」という割り切りも来ます。真剣に取り組んでいない習い事ほど無駄なものはない、と思っているので。
もちろん、習い事の場で得られる人間関係や環境は大切なものだとわかっています。嫌なことがあっても乗り越える経験も、子どもには必要です。でも、本人の興味と意欲があるものを習い事には求めてしまう——これがわたしのスタンスです。
とりあえず「区切りまで頑張ってみよう」が我が家の基本
「辞めたい」と言ってきても、すぐに「わかった、辞めよう」とはなりません。まず、こう提案します。
バレエなら「発表会まで続けてみよう」。スイミングなら「進級テストにチャレンジしてから」。区切りのいいところまで頑張って、それでもやっぱり辞めたいなら仕方ない——という伝え方をしていました。
💡 区切りまで続けるメリット
この「区切りまで」という提案は、達成感を経験させる意味があります。発表会を終えた後、意外と「もうちょっと続けようかな」と気持ちが変わることもあって。逃げ切るより、やり遂げた経験の方が子どもの中に残るものがある、と感じています。
それでも、区切りを乗り越えてなおも「辞めたい」と言うなら、そのときはもう仕方ない。それが本心だと受け取ります。
💭 夫はちがう考えで、教育のことはよく揉める
ここで正直に書いておくと、習い事の「辞める・続ける」については、夫とよく意見がぶつかります。
夫の考え
「一度自分の意志で始めたものは、簡単にやめるべきではない」
わたしの考え
「本人のやる気がないなら、続けても意味がない」
子どもが生まれるまでは、夫婦でぶつかることなんてほとんどありませんでした。2人とも譲り合う性格だったので。でも教育のことになると、衝突することが増えました。それだけ真剣に子どもに向き合っているということだと思っていますが、答えが出ない問いを夫婦でずっと抱えている感じです。
何が正解なのか——今でも、わかりません。
息子とスイミングのこと
息子の習い事で「辞めたい(行くのが嫌)」とこぼしたのは、スイミングでした。
3歳のころから始めたスイミング。始めたのは息子の意志ではなく、完全にわたしの都合でした。
当時、息子がお昼寝をまったくしてくれなくて。「これだけ体力があるんだから、習い事で疲れさせたら寝てくれるかも」という、親のよからぬ期待でスイミングを始めたんです。
結果は——体力がついて、ますます寝なくなりました(笑)。
息子は元来、負けず嫌いでもなく努力するタイプでもなくて。周りのお友達がどんどん進級していくなかで取り残されていても、あまり気にしている様子がありませんでした。「いいな、あのくらい泳げれば」という悔しさがないんですね。
そんな息子が1年半ほどつまずき続けたのが、「ボビング」という進級テストです。長くても半年といわれていたのに、息子は1年半、落ち続けました。
息子が「やめようかな」とこぼしたとき、わたし自身も「別にいいかな」と思っていました。やる気がないなら続けても意味ないし、水泳なら4泳法できるわたしが直接教えることもできる——と。
そんなふうに気持ちが揺れていたころ、コーチから直接電話がかかってきました。
息子にその話をしたとき、一度は「もうやめる」と言いました。でも翌日、自分から「やっぱりもう少し続ける」と言ってきたんです。
それからほどなくして、ボビングに合格。その後も続け、最終的には特級(4泳法マスター)まで達成しました。
今では、水泳が息子の特技になっています。わたしも水泳を習っていたので一緒に泳ぐことがあるのですが、もう負けてしまいます。夫はクロールしか泳げず、娘はカナヅチなので、息子と泳げるのがひそかに嬉しかったりします。
あのとき「やめたいなら仕方ない」と辞めさせていたら、この結果はなかった。「続けさせてよかった」と今は思えます。ただ、これは結果論。続けさせながらも「本人が始めたわけじゃないから、やりたくないなら無駄かも」と揺れていたのも正直なところです。
▶ 関連記事:息子が剣道を始めたいきさつについてはこちら

娘とバレエのこと
娘は年中からバレエを始め、小学5年生まで続けました。
幼少期は比較的のびのびした指導だったので、楽しく通っていました。でも学年が上がるにつれて、先生の指導がかなり厳しくなっていきました。
娘は運動が苦手で体も硬く、お世辞にも上手とは言えませんでした。努力もそこまでしていなかった。周りのお友達との差がどんどん開いていって、練習では怒鳴り声が飛ぶ日々で。娘が一番下手だったので、標的になりやすかったんです。
それでも娘は「大好きなお友達がいるから」と頑張って通っていました。ズル休みは一度もしなかった。
5年生になるころから、ぽつりぽつりと「やめようかな」と言うようになって。疲弊していく娘を見ているのが辛くて、わたしはこう提案しました。
先生への挨拶の場を設けてもらったとき、一度は引き留められました。「少し考えて」と。でも娘の気持ちは立て直せず、1ヶ月前に正式に「辞めます」と伝えて、最後まできちんとレッスンを受けきりました。
正直なところ、辞めてホッとしました。あの独特の世界観にわたし自身がなかなか馴染めなくて。先生は芸術家肌で感情の起伏が激しく、子どもたちも親も先生の顔色を伺いながら、縮こまって通っていました。先輩ママから「芸術系の先生にはそういう方が多い」と聞いたけれど、やっぱり子どもが怒鳴られている声を毎回聞くのはしんどかった。
それでも、バレエを通じて娘が得たものはあります。
理不尽なことがある環境でも通い続けた忍耐力と、色々な大人がいると知った経験。メンタルと度胸は確実に強くなったと思います。
▶ 関連記事:娘の運動苦手エピソードについてはこちら
辞めたあと——娘の場合
バレエをやめて、運動習慣がなくなったことを娘自身も気にしていました。学校の昼休みも外遊びより読書を選ぶような子なので、体を動かす機会がぐっと減って。
そんなとき、息子の剣道大会を見学に行ったんです。そこで娘が剣道女子に憧れてしまって。
バレエをやめてから2ヶ月もたたないうちに、剣道を始めることになりました。
「バレエの送迎がなくなって楽になった!」と思ったのも束の間、また別の送迎が始まりました(笑)。でも楽しそうに通っているので、まあいいか、と思っています。

わたし自身の習い事経験から思うこと
わたし自身も、子どものころたくさんの習い事をさせてもらいました。書道、水泳、英語、ピアノ、通信教育……。
振り返ってみると、自分から「やりたい」と言って始めた書道と水泳しか上達しませんでした。
その経験があるから、息子の英語には今でも複雑な気持ちがあります。英語はわたしが始めさせた習い事で、本人が望んだわけではなかったから。上達しなくても「まあ仕方ないかな」という諦めが、どこかにある。英語については別の記事でも触れているのですが、息子は英語がかなり苦手で……。
▶ 関連記事:英語嫌いな息子のことについてはこちら
だから、子どもが「やりたい」と言ったものを大切にしたい、という気持ちが強いんだと思います。でも親としては「やるからにはそれなりの成果を見たい」という欲もあって。この二つが、いつもせめぎあっています。
一番大事にしたいのは、我が子がそこで輝けるかどうか、かなと今は思っています。
夫とは教育観が違うから衝突することも多いけれど、それだけ2人とも真剣に子どもと向き合っているということ。ずっと迷い続けながら、その都度子どもたちの様子をよく見て、話し合って、最善と思える道を選んでいきたいと思っています。
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📝 この記事のまとめ
- 「辞めたい」と言われたら、まずは区切り(発表会・進級テストなど)まで頑張ることを提案してみる
- 理由が「その場の気分」か「根本的なもの」かを見きわめる
- 習い事を始めたのが「本人の意志」か「親の都合」かによって、対応を変えてもいい
- 辞めると決めたら、けじめをつけて最後まで
- 正解はひとつじゃない。子どもの様子をよく見て、その都度考えるしかない
辞める選択も、続ける選択も、どちらが正解かはあとになってみないとわからないことが多いです。
それでも、悩みながら子どもと一緒に考えた時間は、無駄にはならないと思っています。少しでも悔いが残らないように、迷いながらも前に進んでいくだけです。


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