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小学6年生の娘と、中学2年生の息子。
うちの子どもたちは、家にいる間ずーっとタブレットとSwitchを持っています。
YouTubeを見る、ゲームをする、また別の動画を見る、またゲーム。ときどきご飯、ときどきお風呂、でもその前後にまたタブレット。
「他の遊び、ないの?」
何度この言葉を飲み込んだかわかりません。言っても変わらないし、言えば言うほど「じゃあ何すればいいの?」と返される気がして、結局黙ってしまう。
そんな毎日を過ごしながら、ふと思い出すんです。
私が小学生の頃、何をしていたっけ?
裏山に秘密基地を作って、暗くなるまでかくれんぼをして、近所の子どもたちとランドセルを放り出したまま駆け回っていた記憶。当然、インターネットなんて言葉もなかった。遊びは自分で見つけるものだったし、体を動かす機会は呼吸するみたいに日常の中にありました。
今の子どもたちには、それがない。
この記事は、同じように「自分の子ども時代と違いすぎて戸惑っている」40代ママ・パパに向けて書いています。解決法を提示する記事ではありません。なにしろ、私自身が今まさに迷いの渦中にいるからです。
スクリーンを全否定したいわけでもない。楽しいのはわかるし、有益な情報もたくさんある。要は、節度を持った使い方と、選ぶコンテンツ次第。頭ではわかっているんです、頭では。
でも、現実はうまくいかない。今日もうちの子どもたちは、タブレットを握りしめています。
そんな状態のまま書いた、同じ時代を生きる親として一緒に考えるための記事です。
うちの子どもたちのリアル(小6・中2の場合)
まず、我が家の状況を正直にシェアします。
毎日の風景
- 帰宅したら即タブレット → YouTube
- 宿題の合間にSwitch
- 夕食後もタブレット or Switch
- 休日は一日中タブレット or Switch(起きてる時間の7〜8割)
我が家が置かれている条件
- 地方在住、近くに同世代の子がいない
- 子どもたちが幼少期は共働き、去年末までも共働きで、平日は親の目が届きにくい時間が長かった(今は私が専業主婦)
- 公園すら車で30分。気軽に「ちょっと外で遊んでおいで」ができない
- 物騒な事件も多く、子どもだけでの行動を許しにくい(地方だと人目がない分、むしろ怖いこともある)
我が家で実践していること
「全くのノーガード」で依存させているわけではなくて、我が家なりのルールはあります。
- スマホは、まだ子どもたちに与えていません。ニュースで見る事件が怖すぎて、持たせる覚悟ができない
- 寝室にタブレット・ゲーム機は絶対に持ち込ませない。これだけは死守している
それでも、日中の依存度は「意味ないんじゃない?」と思うレベル。スマホを渡していないのに、タブレットとSwitchだけでここまで吸われるのか、というのが正直な感想です。
親の正直な気持ち
「共働きだった頃、テレビやタブレットに子育てを手伝ってもらっていた」
「もっと外に連れ出せばよかったのかな」
「私の責任かもしれない」
——こういう罪悪感、きっと同世代のママ・パパなら、一度は感じたことがあるはず。
でも、この記事で最初にはっきり言わせてください。
これは、親だけの問題ではありません。
データで見る、今の子どもたちのスクリーンタイム事情
私の感覚だけで書いていても説得力がないので、調べてみました。
平均スクリーンタイム(日本の学生)
日本学校保健会が全国の子どもを対象にした調査によると、1日の平均スクリーンタイム(ゲーム・ネット・テレビすべて)は以下のとおり。
| 学年 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 小学5-6年 | 4時間34分 | 4時間5分 |
| 中学生 | 6時間41分 | 6時間20分 |
| 高校生 | 6時間39分 | 6時間45分 |
(出典:Kohyama J.論文、日本学校保健会2015-2017年度調査)
中学生になると1日6時間超。これ、学校と睡眠以外の起きている時間のほとんどをスクリーンに使っている計算になります。
スマホだけでも、この数字
モバイル社会研究所の調査(2024年11月実施・2025年10月23日発表)では、スマホのみの平均利用時間が以下のとおり。
- 小学生低学年:38分
- 小学生高学年:78分(前年比+26分)
- 中学生:145分
(出典:モバイル社会研究所「親と子に関する調査」2025年10月23日発表)
スポーツ庁の調査でも
スポーツ庁の調査では、学習以外の1日のスクリーンタイムが2時間を超える割合が近年増加傾向にあり、特に男子で長時間化が顕著とされています。令和3年度(2021年)調査では、1日5時間以上のスクリーンタイムの小学生男子は15.4%にのぼりました(出典:スポーツ庁『令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査』)。
💡 これを見て、私は少し肩の力が抜けました
うちの子だけじゃないんだ、と。もちろん、「みんなやってるから大丈夫」という話ではありません。でも、「私の育て方が悪かった」と自分を責める必要はない。これは今の時代の、構造的な現象なんです。
なぜこんなに変わってしまったのか?昭和ママの違和感
ここで一度、私たちの子ども時代に戻ってみます。
☀️ 昭和・平成初期の放課後
- ランドセルを放り出して外へ
- 近所の公園か空き地で集合
- 鬼ごっこ、缶蹴り、ドッジボール
- 冒険ごっこ、秘密基地作り
- 暗くなったら「もう帰る時間だよ〜」の声
📱 令和の放課後
- 帰宅したら鍵を開けて家へ
- きょうだいかひとり
- タブレットでYouTube
- Switchでオンラインゲーム
- 「友達と遊ぶ」ときも画面越し
これ、同じ「小学生の放課後」なのに、まるで別の国の話みたいです。
何が変わったのか?
昭和から令和にかけて変わったのは、子どもたちだけではなく、子どもを取り巻く社会の構造そのものです。
- 地域のコミュニティが薄くなった:近所の子ども同士が自然に集まる場所がない
- 外遊びできる場所が減った:空き地は駐車場に、公園は禁止事項だらけに
- 安全面のハードルが上がった:物騒な事件がニュースで報じられ、子どもだけの行動を許しにくい
- 共働き世帯が増えた:平日の昼間、子どもを見守る大人がいない
- エンタメが指先一つで手に入る:昔は「暇」だったから自分で遊びを作ったが、今は「暇」の瞬間にYouTubeが開かれる
💡 気づいたこと
子どもがスクリーンに行くのは「選んでいる」のではなく、「他にいく場所がないから」でもあるんです。これに気づいたとき、自分を責める気持ちが少しだけ軽くなりました。
うちの子どもたちの「違い」と、気づいたこと
小6と中2、同じ家で育った2人なのに、スクリーンとの付き合い方は少し違います。
娘(小6):本は読む、でもYouTubeも好き
娘は昔から本が好きで、図書館に連れて行くと必ず何冊か借りてきます。文字を読むことに抵抗がない。
でも、それでも「時間があればYouTube」。本を読む時間より、YouTubeの時間の方が長い。
息子(中2):ほぼ本を読まない、漫画は好き
息子は、図書館に連れて行っても本を読みません。でも漫画は好きで、漫画なら集中して読めます。
ゲームもYouTubeも大好きで、我が家で一番のスクリーンタイムはおそらく息子。
気づいたこと:個性と「時代の引力」は分けて考える
この2人を見ていて思ったのは、「本が好きかどうか」みたいな個性はあっても、最終的にはどちらもスクリーンに吸い寄せられているということ。つまり、本好きでもスクリーンに勝てない。
💡 たどり着いた結論
「うちの子、自制心がなくて」ではなく、「大人のプロが全力で作ったものに、子どもがハマらないわけがない」。YouTubeのショート動画も、ゲームの報酬システムも、大人のエンジニアが「いかに離脱させないか」を研究して作っているもの。それを子どもが自力でコントロールできるわけがないんです。
調べてみた「付き合い方のコツ」3つ
ここからは、ちょっと実用情報。調べた中で「これはちょっと希望が持てる」と思った付き合い方を、3つだけ紹介します。あとの細かい工夫は、次の章で我が家の実例として書きます。
① 「完全にゼロ」を目指さない
専門家の多くが一致しているのは、「スクリーンタイムを完全にゼロにするのは、現代では現実的でない」ということ。テクノロジーは子どもの能力をサポートする面もあり、付き合い方を学ぶ機会と捉える視点も広まっています。
敵にするのではなく、付き合い方を工夫する。これが出発点です。
② 「寝室に持ち込ませない」は意外と効く
多くの専門家が口を揃えて言うポイント。就寝前のスクリーンは、睡眠の質を大きく下げる。思春期の成長ホルモンにも影響する。
我が家も、寝室にタブレットとSwitchは絶対に持ち込ませません。これだけは、かなり厳しくルール化しています。
ちなみに、これを徹底するまでにはそれなりのバトルがありました。死守できなくて、めちゃくちゃ揉めた時期もあり。「寝室で隠れて使う」「気づかないフリをする」みたいな攻防戦、正直しんどかったです。
▶ 関連記事:寝室でのSwitch問題がどう動いたかはこちら
あと、Switchに関しては夫のスマホから時間制限をかけています。私はゲームに疎くてSwitchの起動すらままならないので、ここは完全に夫の担当。夫婦で役割分担しながら、なんとか運用している状態です。
全時間帯を管理するのは無理でも、「寝室だけは別空間」というルールなら、意外とハードル低く続けられる家庭は多いんじゃないでしょうか。
③ 「スクリーンは悪」というメッセージを出さない
これ、自戒を込めて書きます。
親がつい「またスマホ見てる」「ゲームばっかりして」と言ってしまうと、子どもは「親はわかってくれない」と思って殻に閉じこもる。そして、こっそり使う。
「あなたが見てるものを、私は否定しない。でも健康は守ろうね」というスタンスの方が、長期的には効くと感じています。
我が家で続けている、小さな工夫たち
ここからが、この記事で一番書きたかったこと。
日中のタブレット・Switch時間は、正直コントロールしきれていません。でも、そのぶん、「スクリーンから離れる瞬間」を意識して作るようにしています。大きなルールじゃなくて、日常の中の小さな余白みたいなもの。
どれも「効果絶大!」ではないけれど、「これをやっていなかったら、家族の会話はほぼゼロだったかもしれない」と思うものばかりです。
① 食事中はテレビをつけない
我が家は、食事中はテレビを消すのがルール。ごはんの時間は、会話に集中する。
テレビがついていると、どうしても画面に目が行って、会話が途切れてしまう。だから食事の時間だけは「家族で話す時間」として守っています。
特別な話をするわけじゃありません。学校のこと、先生のこと、今日見たYouTubeのこと。でも、この「何でもない話」が積み重なる場所が一日に一回あるだけで、違うんです。
② スマホを持たずに犬の散歩に行く
これは私の中で一番効いている工夫かもしれません。
犬の散歩、あえてスマホを家に置いていく。ポケットに入れないし、手にも持たない。
これをやってみたら、不思議なことに、子どもが一緒に来てくれる日はほぼ必ず自然と会話が弾むんです。
「あの家、新しい花が咲いてるね」
「今日、体育でこんなことがあった」
「先生がこの前、面白いこと言っててさ」
スマホがポケットにないだけで、目に入るもの、耳に入るものが増える。季節の移ろいや、子どもの学校での出来事。スクリーンを一瞬手放すだけで、世界って意外と広いんだと気づかされます。
③ 息子(中2)のために、興味のないガンダムを勉強する
中2の息子は、今ガンダムに本当にハマっています。
私自身は、正直ガンダムに全然興味がありません(ごめん、息子)。でも、映画「キルケーの魔女」を一緒に見に行きたくて、事前に息子と一緒に「逆襲のシャア」「閃光のハサウェイ」とも予習として鑑賞しました。映画館に入る前の予習、これが予想以上に楽しくて。
「モビルスーツって何?」
「ジオンって、結局どっち側なの?」
「シャアってなんでこんなに人気あるの?」
最初はぽかんとしていた息子も、質問するとめちゃくちゃ丁寧に説明してくれるんです。中2男子が、こんなに饒舌に話してくれることって、他の話題だとなかなかない。
ガンダムに興味があるふりをしているんじゃなくて、「息子が好きなものを、私も少しでも共有したい」という気持ち。これ、スクリーンうんぬんの話を超えて、思春期の男の子とつながる数少ない手段かもしれません。
④ 娘(小6)と、雰囲気のいいカフェ巡りやチェアリング
小6の娘は、雰囲気のいいカフェが好き。
なので、休日は一緒にお店を調べて、行ってみる。ちょっと遠出してカフェ巡りをしたり、本を片手にチェアリング(折りたたみ椅子を持って自然の中で過ごすアクティビティ)をしたり。
娘がタブレットを手放して、カフェでケーキを選んだり、外でページをめくっている時間は、本当に宝物のような時間です。
▶ 関連記事:チェアリングについて詳しく書いた記事はこちら
⑤ 娘のなろう系に、気づいたら私がハマった
娘は異世界転生もの(いわゆる「なろう系」)が大好き。
最初は「娘の好きなもの、知っておきたいな」くらいの軽い気持ちで読み始めたんです。そうしたら——完全に私が沼りました。
親子ではまった(&挫折した)作品をいくつか挙げると、
- 『本好きの下剋上』:言わずと知れた超大作。本好きの主人公が異世界で本を作ろうと奮闘する話で、我が家では母娘ともに沼っています。ただ、娘はまだ途中。なにせ巻数がすごいので、読み進めながら「ここまで来たよ!」と報告し合うのが今の楽しみ
- 『永年雇用は可能でしょうか』:タイトルから気になりますよね?魔法使いのいる世界で家政婦をする女性が主人公という、40代女性にも刺さる作品
- 『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民のために尽くします。』(通称「ラスボス王女」):親娘で途中挫折(笑)。タイトルの長さもすごいけど、物語もなかなかの長丁場で、「ここまで読んだんだけど、次どうだった?」と話しながら、気づいたら二人とも止まっていました
(タイトル表記は記憶に基づいているので、正確な表記は公式サイト等でご確認ください)
▶ 関連記事:『本好きの下剋上』の感想・レビューはこちら
今では親子で作品を語り合う仲。「あの作品の〇〇、いいよね」「次はこれ読む?」、時には「あれ、結局どうなったんだっけ?」なんて会話が、自然に生まれます。
子どもに合わせようとして始めたことが、気づいたら自分の趣味になっていた。こういうのも、あっていいと思うんです。
⑥ 食後に一緒にアニメを見る時間を大切にしている
最後に、ちょっと矛盾するかもしれない話。
食後に、家族でアニメを見る時間を大切にしています。
本当は「テレビ自体、良くないのかもしれない」と頭のどこかで思う。スクリーンを減らそうという話とは逆行しているとも言える。
でも、一緒に同じ作品を見て、同じタイミングで笑って、同じシーンでちょっと泣いて——共有できる話題があると、家族の会話が生まれるんです。
「このキャラ、こういうところが好き」
「あのシーン、どう思った?」
一人でスマホを見ているのと、家族でアニメを見ているのは、同じ「スクリーンタイム」でも質が全然違う。私はそう思っています。
気づいたこと:減らすより、「一緒にいる時間」を増やす
ここまで書いてきた我が家の工夫、並べてみて気づいたことがあります。
✅ まとめ
全部、「スクリーンタイムを減らす工夫」ではなく、「家族で一緒にいる時間を作る工夫」なんです。
食事中に話す、一緒に散歩する、息子の好きな世界を聞く、娘と同じ本を読む、家族でアニメを見る——これ全部、スクリーンを禁止しているわけじゃない。むしろ、スクリーンから少し離れた瞬間を作って、そこに「会話」や「共通の話題」を置いているだけ。
完璧じゃないし、毎日できるわけでもない。でも、「減らす」より「増やす」方が、続けやすいんです。
結局、うちはまだ悩み中です
正直に告白すると、ここまで書いてきたことを全部完璧に実践できているかというと、できていません。
「寝室に持ち込ませない」は守れている。スマホもまだ与えていない。でも、日中のタブレット・Switchの使用時間は、正直「意味ないんじゃないか」と思うレベル。「一緒に見る」もときどき忘れる、「スクリーンは悪」発言もついしてしまう。
この記事を書いている今この瞬間も、解決策を持っているわけじゃなくて、私自身が迷いの渦中にいます。
でも、「完璧にやらなきゃ」と思うと、自分が先に潰れます。
そして何より大事なのは、「親である自分自身も、スマホ中毒気味」という現実。
子どもに「タブレットばっかり見てないで」と言いながら、自分もスマホを触っている。そんな自分を棚に上げている罪悪感もある。
だから我が家のスローガンは、「完璧じゃなくていい、一緒に試行錯誤しよう」。
最後に――昭和の裏山に戻ることはできないけれど
この記事を書きながら、私は何度も、子どもの頃の裏山を思い出していました。
木漏れ日の中で、手作りの秘密基地に隠れて、友達が探しに来るのを待っていた時間。夕方のチャイムが鳴って、「そろそろ帰るか」とランドセルを背負って駆け出した時間。
あの時間を、うちの子どもたちは知りません。
少し寂しいし、ちょっと申し訳ない気持ちもある。
でも、時代は戻らない。それは私たちの親が「戦前の方がよかった」と言えないのと同じです。
私たち40代は、「昭和の子ども時代の記憶を持ちながら、令和の子育てをする」過渡期の世代なんだと思います。違和感を感じるのは、当たり前。それだけ、世界が変わったということ。
だから、違和感ごと、大事にしていきたい。「昔はよかった」と嘆くためではなく、今の子どもたちに必要なことは何かを、ゼロから考えるための起点として。
同じように、タブレットとSwitch漬けの子どもを前に、遠い昔の裏山を思い出している同世代のあなたへ。
一人じゃないですよ。
一緒に、悩みながら、試しながら、進んでいきましょう。
※本記事は筆者の体験と2026年4月時点の公開情報に基づきます。子どものメディア利用に関する方針は、各家庭の状況やお子さんの特性によって最適解が異なります。ご家庭に合った方法を模索される際の、一つの参考になれば幸いです。
(出典:Kohyama J.論文「日本の小中高生のスクリーンタイム」、モバイル社会研究所「親と子に関する調査」2025年10月23日、シチズン意識調査2025年6月、スポーツ庁「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」)


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