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「学校でゲームができるなんて天国じゃん!」
息子がそう言い放ったのは、eスポーツ部という存在を知った瞬間のことでした。
中学2年生のゲーム好きな息子を持つわたし。でもeスポーツ自体のこと、正直よくわかっていません。チームで大会に出るだけ?海外の大会に高校生が出たりするの?心配が止まらなくて、調べてみることにしました。
🎮 そもそもeスポーツって何?
「ゲームの大会でしょ?」くらいのイメージしかなかったので、まず基本から。
eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)とは、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えた概念です。一般社団法人日本eスポーツ協会(JeSU)によると、年齢・性別・国籍を超えて参加できる点が特徴とされています。
チームで戦うのか個人戦なのかは、ゲームによって異なります。高校のeスポーツ部で採用されることが多い主なタイトルはこちらです。
| ゲームタイトル | 形式 | 特徴 |
|---|---|---|
| League of Legends(LoL) | 5対5のチーム戦 | 戦略性が高い。世界最大規模の大会あり |
| Valorant | 5対5のチーム戦 | FPS(一人称シューター) |
| Apex Legends | 3人1組のバトルロイヤル | チームワークが重要 |
| Street Fighter 6 | 個人戦(格闘ゲーム) | 1対1の格闘技スタイル |
| Pokemon Unite | 5対5のチーム戦 | ポケモンを使った日本発のタイトル |
(参考:STAGE:0公式サイト、一般社団法人日本eスポーツ協会)
高校のeスポーツ部は「チームで練習・大会出場」が基本。好きなゲームを自由にプレイする場所ではなく、連携・戦略・役割分担が求められます。
高校生が参加できる大会は?国内・国際の実態
「海外の大会に高校生が出られるの?」というのが一番気になったところ。調べてみました。
国内の主な大会
| 大会名 | 主催 | 規模 |
|---|---|---|
| STAGE:0(ステージゼロ) | テレビ東京・電通 | 2024年に約7,700名が参加 |
| NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権 | 国際教育eスポーツ連盟 | 全国の高校生対象 |
(参考:STAGE:0公式サイト、NASEF JAPAN公式サイト)
国際大会は?
「高校生が海外の大会に出る」可能性はゼロではありません。NASEFは世界約50カ国で学生向けの活動を展開しており、将来的に国際的な舞台が広がる可能性はあります。ただし現状では、高校生向けの本格的な国際大会は限定的です。
League of Legends World Championship(通称:Worlds)などプロ向けの世界大会は18歳以上のプロプレイヤーが対象。「高校生でいきなり世界大会」という道は、現実にはほぼありません。
💡 ポイント
高校生のeスポーツは「まず国内の高校生大会で腕を磨く」段階。プロ向けの国際大会は18歳以上の世界。高校時代は基礎固めの時期と考えておくと現実的です。
eスポーツ部って最近増えているの?
eスポーツ部は、ここ数年で全国の高校に急速に広がっています。全日制の私立高校を中心に、仙台育英学園高校・三浦学苑高校・朋優学院高校などの有名私立でも設置されています。また、N高校やクラーク記念国際高等学校といった通信制高校では、さらに早くから導入が進んでいます。
(参考:BCN eスポーツ部「全国のeスポーツを学べる・部活動ができる高校を紹介!【2024年最新版】」)
公立高校にはほとんどない?
公立高校でもeスポーツ部が設立されているケースはありますが、設備・予算の面で私立のほうが導入しやすい状況です。「eスポーツ部に入りたい」という動機で学校を選ぶなら、私立の方が選択肢が広いのが現実です。

機材費用の現実——「誰が払うか」で大きく変わる
eスポーツ部で一番気になるのは機材費です。
必要な機材と費用の目安
| 機材 | 1台あたりの目安 | 5台分(チーム用) |
|---|---|---|
| ゲーミングPC | 15万円以下 | 約75万円 |
| ゲーミングモニター(24インチ・144Hz) | 2.5万円以下 | 約12.5万円 |
| キーボード・マウスセット | 約2万円 | 約10万円 |
| 合計目安 | 約20万円/セット | 約100万円 |
(参考:eSports World「高校でのeスポーツ部設立に立ちはだかる『イメージ』と『予算』の壁」)
「学校負担」か「個人負担」か——ここが一番大事
この機材を誰が用意するかは、学校によって大きく異なります。
| 負担パターン | 内容 | 家庭の出費イメージ |
|---|---|---|
| 学校が機材を用意 | 学校の部活予算で購入・管理 | 部費のみ(月数百円〜数千円) |
| 個人持ち込み | 家庭でゲーミングPCなどを購入 | 入部時に10〜20万円以上の可能性も |
たとえば三浦学苑高校の情報研究会(eスポーツ部)では、機材は学校の部活予算で賄われており、部員の部費は月々500円(年間6,000円)となっています。(参考:eSports World)
一方で、学校によっては「機材は各自で持参」というケースもあるため、学校説明会で必ず確認が必要です。
💡 志望校のeスポーツ部について確認すること
「機材は学校負担ですか?個人負担ですか?」——この一言を、学校説明会やオープンスクールで必ず聞きましょう。答え方で、その学校の部活への本気度もわかります。
他の部活と比べると?
| 部活 | 初期機材費の目安 |
|---|---|
| 吹奏楽部(10人分の楽器) | 100万円以上 |
| 野球部(ピッチングマシン・用具類) | 100万円以上 |
| eスポーツ部(PC5台セット) | 約100万円 |
eスポーツだけが突出して高額というわけではありません。むしろ、学校が機材を負担してくれるなら、個人の出費は他の部活より少なくなることもあります。
「入部したら勉強しなくなる」問題、正直どう思う?
ここが親として一番怖いところですよね。正直に言うと、どちらの話も聞きます。
- ✅ 目標ができたことで受験勉強に身が入るようになった
- ❌ 帰宅後もゲームが止まらず、成績が落ちた
結局のところ、どんな部活でも同じ。本人の意識と、学校側のサポート次第です。
⚠️ eスポーツ特有のリスク
「目の前にゲームがある」という誘惑が、部活の時間外にも続きます。帰宅後に「ちょっとだけ」が止まらなくなるリスクは、他の部活より大きいかもしれません。顧問の先生の管理体制や、勉強との両立ルールがあるかどうかを、事前に確認しておくことをおすすめします。
そしてもうひとつ、気になることがあります。受験勉強の話をしていたとき、プロゲーマーになるには英語が必要という話題になりました。すると息子は、それ以降その話をぴたりとしなくなったんです。
💬 プロゲーマーと英語の話
国際大会はもちろん、海外のプロチームへの加入、ゲーム内のコミュニケーション……プロを目指すうえで、英語は切っても切れない存在です。世界最大規模のeスポーツ大会では、運営・実況・選手インタビューがすべて英語で行われます。「英語が必要」という一言で話題が消えた息子。それはそれで、リアルな反応だなと思っています。
🏫 私立と公立、カリキュラムの違いを整理
eスポーツ部と合わせて知っておきたいのが、私立と公立のカリキュラムの違いです。
| 公立高校 | 私立高校 | |
|---|---|---|
| 授業の進度 | 学習指導要領に沿った標準ペース | 高2までに全範囲を終わらせる学校が多い |
| 高3の使い方 | 高3も通常授業が続く | 高3は入試演習に集中できることが多い |
| コース分け | 文理程度 | 特進・国際・理数・eスポーツ専門など多彩 |
| 補講・講習 | 限定的 | 夏期・冬期・勉強合宿など充実 |
| 大学進学サポート | 担任対応が基本 | 進路専任スタッフが手厚いケースも |
(参考:四谷学院「公立高校と私立高校の授業進度はどれくらい違うの?志望校合格にはどっちが近い?」)
「面倒見がいい」の裏側に注意
私立高校のパンフレットでよく見る「面倒見がいい」という言葉。これが「大量の課題・宿題・補講」という形で現れる学校もあります。eスポーツ部で放課後が忙しくなるのに、課題も山盛り……という状況では、両立は思っている以上にきつくなるかもしれません。オープンスクールで「部活と勉強を両立している生徒のリアルな声」を聞くのが一番の判断材料です。
志望校選びで確認したいこと5つ
機材は学校負担か個人負担か
個人負担の場合、入部時に10〜20万円以上かかる可能性があります。
活動日数・時間と、勉強との両立ルール
顧問の管理体制があるか。帰宅後のゲームについて指導があるかも確認を。
どんなゲームをやっているか
LoL・Apex・Valorant・マリオカートなど種目はさまざま。本人がやりたいゲームかどうかも大事です。
部活の引退時期
高3の春で引退して受験に切り替えられるか、スケジュールを確認しましょう。
全体の進学実績
eスポーツ部があっても大学進学を目指すなら、学校全体の進学実績も忘れずに見ておきましょう。
📝 まとめ
- eスポーツはチームで練習・大会出場が基本。好き勝手にゲームする場所ではない
- 高校生向けの国内大会は充実(STAGE:0など)。国際大会は現状限定的
- プロを目指すなら英語は必須。国際大会・海外チームはすべて英語が前提
- eスポーツ部は私立高校を中心に全国で増加中。公立より選択肢が広い
- 機材費は1セット約20万円、チーム5台分で約100万円が目安
- 「学校負担か個人負担か」は学校によって大きく異なる——必ず確認を
- 「入部したら勉強しなくなる」は一概には言えない。ただしゲームの誘惑は他の部活より大きい
- 志望校選びでは機材負担・活動体制・進学実績をセットで確認
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