ゲームが大嫌いな母が、ゲーム好きな息子のために本気で調べてみた

ゲームをしている手元の写真 家族のこと

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息子のゲームが、正直よくわからない。

操作方法が理解できず眺めて終わったり、誘われてやってみたら常に最下位で「本が読みたい」と早々に離脱したり。

「楽しさを共有したい」という気持ちはあるのに、まったく追いつけない母です。

そんなわたしがゲームに対して持っていたイメージは、あまりよくないものでした。時間を取られる、勉強しなくなる、依存する……。

でも。息子がそんなにも夢中になるものを「悪いもの」と決めつけたまま向き合うのは違うかもしれない、と思って本気で調べてみることにしました。

結果、「節度を持てばメリットもある」ということがわかってきました。同時に、我が家のルールを見直すヒントも得られたので、正直に書いてみます。

わたしがゲームを試してみた話(惨敗)

まず白状します。

息子と娘に誘われて、「星のカービィ スターアライズ」をやってみました。操作方法がまったく理解できず、ひたすら眺めて終わりました。

別の日、「これは簡単だから」と誘われてすみっコぐらしのゲームをやったら、常に最下位。途中で「やっぱり本が読みたい」と離脱しました。

息子には「お母さんはゲームに向いてない」と言われました。おっしゃる通りです。

でも、この体験で一つわかったことがあります。ゲームって、ちゃんと「考えて操作する」ものなんだということ。わたしが動けなかったのは、瞬時に状況を判断して手を動かす処理が追いつかなかったから。ただぼーっと画面を眺めているわけじゃないんだな、と実感しました。

💡 POINT

ゲームを「ただ眺めているだけ」と思っている親御さんへ。実際にやってみると、思っているよりずっと頭を使います(わたしは全くついていけませんでした)。

調べてわかった:ゲームのメリット

否定的なイメージが先行しがちなゲームですが、研究では意外なメリットも報告されています。

①記憶力・衝動コントロールへの好影響

米国立衛生研究所(NIH)が支援した研究(米バーモント大学 Chaarani氏ら、JAMA Network Open掲載)によると、1日3時間以上ゲームをしている子どもはゲームをしない子と比べて、作業記憶(ワーキングメモリ)と衝動を抑える能力のテストスコアが優れていたという結果が出ています。

脳のMRI画像でも、注意力や記憶に関連する脳の領域で、より高い活動が見られたとのこと。

ただし、研究者自身が「直接の因果関係は証明できていない」とも言っています。「ゲームをすれば必ず頭がよくなる」という話ではなく、「ゲームが好きな子どもに、もともと特定の認知傾向がある可能性もある」という点は念頭に置いておきたいと思います。

②視覚的な注意力への影響

アクションゲームをすることで視覚的な注意力が向上する可能性は、2000年代から研究が積み重ねられています(Nature誌掲載のGreen & Bavelier研究など)。画面上で複数の動きを同時に追う行為が、視野の広さや反応速度に影響しているようです。

③協力プレイとコミュニケーション

一緒に協力してクリアするタイプのゲームでは、チームワークや役割分担が自然と発生します。協力型のゲームで遊ぶことがコミュニケーション能力や思いやり・助け合いの行動に良い影響を与えるという研究報告もあります。

ただし、競争型のゲームは逆に攻撃性を高める可能性もある、という研究もあるので、ゲームの中身や遊び方によって効果は変わってくるようです。

⚠️ 「過度なプレイは認知能力に悪影響を及ぼす可能性がある」という報告も同時にあります。節度が大事なのはゲームも同じです。

自宅リビングでゲームを楽しむ中学生3人のイラスト

デメリットも正直に

いいことばかりではありません。

  • 睡眠時間が削られる(寝室に持ち込むと特に…)
  • 「勉強しないとゲームダメ」→ イヤイヤ勉強 → 身につかない、という悪循環
  • 話しかけても上の空になる
  • 依存のリスク
  • 目への影響(…と思っていたけど、実はこれは少し違った)

「ゲームで目が悪くなる」は本当?

息子の視力が落ちてきたとき、真っ先に「ゲームのしすぎだ」と思いました。実際にそう言ってしまっていました。

でも調べてみると、少し違う景色が見えてきました。

近視の原因として最も影響が大きいとされているのは遺伝です。片親が近視の場合は約2倍、両親ともに近視の場合は約5倍の確率で子どもも近視になりやすいというデータがあります(日本眼科医会)。わたしも夫も近視なので、息子の場合は遺伝の影響がかなり大きいはず。

そして環境因子として近年注目されているのは「ゲームや動画視聴そのもの」よりも、屋外で過ごす時間の少なさです。外の光を浴びる時間が減ることが近視の進行に影響するという研究が増えています。

ゲームや動画などの「近くを見る作業」が直接的に視力を下げるという明確なエビデンスは、現時点ではまだないとのこと。

ゲームのせいにして叱っていたけど、これは少し反省しなければ、と思いました。「外で遊ぶ時間を増やす」方が、実は目のためになる可能性が高い。

うちでは実際に「ゲームについて嘘をついた」という出来事があり、向き合い方を考えさせられたこともあります。

▶ 関連記事:中学生とゲームで嘘をつく問題についてはこちら

ゲームが悪いのではなく、ルールなしでやらせることがよくない。改めてそう思いました。

我が家のゲームルール(現在進行形)

今のところ、こんなルールで運用しています。

場面ゲーム時間
平日1時間
休日3時間
友達と遊ぶとき無制限

管理は夫のスマホの機能を使っています。時間になると自動でできなくなるので、「もっとやりたい」の押し問答が減りました(完全になくなったわけではないですが)。

「勉強しないとゲームはダメ」というルールもあります。ただこれが「イヤイヤ勉強」につながっていて、身につかないという問題も生んでいます。ここはまだ模索中。

💬 「ゲームを取り上げる」より「ルールを決めて続けさせる」方が長い目で見るとうまくいく、という話をよく聞きます。我が家もまだ試行錯誤中ですが、ルールがあること自体は大事だと感じています。

ゲームだけじゃなかった、スクリーンタイム全体の問題

ゲームのルールを決めて少し安心していたのですが、気づけば息子のスクリーンタイムはゲームだけではありませんでした。タブレットでYouTubeをずっと見て、テレビでアニメも見て……。ゲームは制限できていても、「メディアと過ごす時間」全体は変わっていなかった。

これは「ゲームのルール」だけでは解決しない問題だと気づきました。

タブレットの時間制限ってできるの?

「タブレットも制限できるの?」と思った方、実はできます。タブレットがiPadなら「スクリーンタイム」×「ファミリー共有」機能で子どもだけのApple IDに時間制限をかけることが可能。Androidなら「Googleファミリーリンク」で同様のことができます。子どもだけに制限をかけても、親や他のきょうだいには影響しません。

ただし条件があって、家族それぞれが自分のアカウントを持ち、それぞれのデバイスを使っていることが前提。我が家は1台のタブレットを家族みんなで共有しているので、この方法はそのままでは使えませんでした。1台を使い回す場合、誰か一人だけに制限をかけるのはかなり難しいのが現実です。

娘は自分で勉強するので、タブレットの使い方も任せています。でも息子だけ制限しようとすると「妹だって使ってるじゃん!」と大ブーイングが目に浮かびます。不公平ではなく、信頼の差。それを納得してもらうのがなかなかの難題です。我が家のスクリーンタイム管理は、まだまだ模索中です。

「ゲームと英語」という意外な接点

英語が大嫌いな息子に「プロゲーマーになりたいなら英語必要じゃない?」と言ったら黙り込んだ話を別の記事で書きました。

▶ 関連記事:英語嫌いな息子との記録はこちら

ゲームが好きなら、英語と繋がれる可能性があります。海外のゲームを英語でプレイする、英語の実況動画を見る、海外プレイヤーと交流する……。好きなこと×英語、という組み合わせが息子の英語嫌いを少しほぐしてくれないかな、と密かに期待しています。

まとめ:ゲームは「悪いもの」じゃなかった。でも「なんでもいいもの」でもない

調べてみて、わたしのゲームへのイメージは少し変わりました。

節度を持って、ルールの中でやらせれば、認知機能などへの良い影響も期待できる。少なくとも「ただ時間を無駄にしている」とは言い切れない。

一方で、際限なくやらせると睡眠・勉強・人間関係に影響が出る。

大事なのは「ゲームを禁止するか許可するか」の二択ではなく、どう付き合わせるかなんだと思います。

息子がゲームを通じて何かを積み上げてくれていると信じつつ、ルールの見直しは続けていきます。

💚 まとめ

  • ゲームには記憶力・衝動制御・視覚的注意力への好影響を示す研究がある(米NIH支援の研究ほか)
  • ただし過度なプレイは逆効果。節度とルールが大前提
  • 「取り上げる」より「ルールを作る」が長期的にはうまくいきやすい
  • 「ゲームで目が悪くなる」は遺伝と屋外時間不足の影響が大きい。ゲームだけのせいにしない
  • ゲーム好きな子の「好き」を否定せず、どう活かすかを考えたい
  • 英語など他の学びと繋げる可能性も探っていきたい

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